シラバス情報

科目名
EU経済
授業コード
21045
担当者名
糠谷 英輝
副題
欧州統合の理念とユーロの動向について
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
EU経済の動向は世界経済、日本経済にも大きな影響を与える一方で、EUは、欧州単一通貨ユーロを導入するなど、世界の他地域では見られない特徴を持っています。EUやユーロの仕組みと動向、世界におけるEU経済、そして日本経済や日本企業との繋がりなど、EU経済を多方面から探っていきます。EUを中心とした欧州諸国の繋がりや動きは、アジアの今後を考えていく際の先行事例ともなるものです。
また期中では、中間レポートを提出してもらいます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
EU経済や欧州諸国の動向は、歴史的な経緯、各国の多様性等の基礎的な知識を持たなければ理解できないものです。授業では、これまでの歴史を踏まえ、出来るだけ幅広い視点から、EU経済を捉えていきます。本授業では、具体的には以下を目標にします。
①EUの動向に関する報道記事やレポートを読んで理解できること。
②EUで発生している問題とその背景、日本や世界に与える影響について自分の意見を述べられるようになること。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 講義ガイダンス
第 2 回 EU主要国の概要(歴史と特徴)
第 3 回 EU経済の現況
第 4 回 ユーロの概要と金融・通貨政策
第 5 回 EUの仕組み
第 6 回 欧州統合の歴史(ECの誕生まで)
第 7 回 欧州統合の歴史(ECからEUへ)
第 8 回 欧州通貨危機からユーロ導入へ
第 9 回 ユーロがもたらしたメリットと問題、そしてユーロ危機へ
第10回 ユーロ危機から新たな制度構築へ
第11回 EUの中東欧諸国
第12回 EUの対外関係
第13回 今後のEUの方向性とイギリスのEU離脱問題
第14回 EUの抱える課題と戦略
第15回 講義全体のレビュー
関連科目
国際経済論基礎、西洋経済史Ⅰ・Ⅱ、国際金融論、グローバル金融市場論、外国為替論、外国為替実務
準備学習等の指示
・欧州諸国で何が起こっているのか、何が問題となっているのか、日本やその他の地域にどのような影響があるのかを、新聞等を読んで、把握する習慣を身につけて下さい。知れば知るほど、面白くなっていきます。
【予習】テキストの次回授業分を読み、分からない用語などは事前に調べておくとより授業の理解度が高まります(90分)。
【復習】テキストにある前回の「キーワード」をまとめて下さい(90分)。
教科書
・教科書は特に設けません。
・授業資料は配布し、HUE NAVIにも登録します。
参考文献
・読み易く、入手し易いものを、授業で紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験(65%)
・中間レポート(20%)
・授業への参加度(15%)
で評価します。
実務経験と授業との関連
銀行とシンクタンクで、外国為替、証券、貿易、融資、経済調査などの業務を担当。またドイツに約5年間駐在。授業では、EUを巡る幅広い問題を、歴史的な視点、現実のビジネス運営の視点、EU域内からの視点、域外からの視点など、幅広い視点から解説していきます。
備考
・授業中は、私語、携帯電話の使用、飲食は厳禁。他の受講生の迷惑にならない様に十分に留意のこと。
・新聞や資料等を読み、欧州諸国の動きに目を向けるようにして下さい。その際の疑問点等もメール等で質問を受け付けます。