教員名 : 西脇 廣治
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科目名
金融政策論
授業コード
21047
担当者名
西脇 廣治
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
授業内容
金融政策は実物経済に大きな影響を与えます。わが国では、バブル崩壊後のデフレ経済脱却のために、ゼロ金利政策、量的緩和政策など次々と新しい金融政策が導入されています。本授業では、金融論の基礎から始め、中央銀行の役割、金融政策の手段、効果など金融政策の基本について講義をします。さらに広義の金融政策でもある金融システム安定化のためのプルーデンス政策についても取り上げます。なお、なお、授業15回の前半と後半に小テストを実施します。小テストの解説は次週の授業で行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
わが国では現在、デフレ脱却を目指してアベノミクスの下で大胆な金融緩和が行われています。本授業では、こうした現実の金融政策の運営について関心をもち、金融政策が経済に及ぼす影響について理解を深め、わが国の経済の現状についての分析力を身についけることを目指します。
【身につく力】:「知識と理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第 1 回 金融政策論の課題
第 2 回 金融政策と日本経済 第 3 回 金融と通貨の意味 第 4 回 民間銀行の役割 第 5 回 日本銀行の役割と金融政策 第 6 回 日本銀行の金融調節(1)ーコール市場とコリドー(回廊)システムー 第 7 回 日本銀行の金融調節(2)ー金融調節の手段と政策決定のプロセスー 第 8 回 金融政策の波及経路 第 9 回 伝統的な金融政策ー金利操作ー 第10回 「非伝統的」金融政策 ーゼロ金利、マイナス金利、長短金利操作ー 第11回 「非伝統的」金融政策 —量的緩和・信用緩和ー 第12回 「非伝統的」金融政策のまとめと今後の課題 第13回 金融政策の新たな枠組み 第14回 日本とアメリカの金融危機 第15回 システミックリスクとプルーデンス政策 関連科目
金融論Ⅰ・Ⅱ、金融システム論、経済政策論
準備学習等の指示
【予習】
各回の講義では、テキストの該当箇所にあらかじめ目を通しておいてください。予習には30分以上の時間をかけるようにしてください。 【復習】 各回の講義について、各自、授業の内容をまとめて、自分で受講ノートを作成してください。 教科書
小林照義『金融政策』中央経済社 (第2版)
参考文献
湯本雅士『金融政策入門』岩波新書
酒井・榊原・鹿野『金融政策』有斐閣(第3版) 真壁昭夫『よくわかる金融政策の味方・読み方』近代セールス社 翁邦雄『金融政策のプロンティア』日本評論社 白川方明『現代の金融政策』日本経済新聞出版社 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(80%)、小テストおよび授業への参加度(20%)で、評価します。
実務経験と授業との関連
備考
金融論Ⅰ・Ⅱ、金融システム論、経済政策論を受講しておくことが望ましい。
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