シラバス情報

科目名
初級簿記Ⅰ e
授業コード
22015
担当者名
谷 正敏
副題
日商3級の前半(簿記の意義から商品売買取引の仕訳まで)
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
本授業では、「簿記入門」で学んだことを復習したうえで、日商3級の基本的な論点である現金・預金、商品売買、売掛金と買掛金、およびその他債権・債務に関する記帳方法を学びます。具体的には、各テーマの説明をうけたあとに、演習問題を解き、実践的な能力を身につけます。なお、この「初級簿記Ⅰ」は、当日の講義内容を踏まえた復習を毎回行う必要があります。また、小テストなどの結果については、各担当教員から別途指示した方法によりフィードバックされます。  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.小規模の株式会社における日常的な経理実務に役立つ知識・能力を身につけることができます。
2.日本商工会議所簿記検定試験3級の出題範囲のうち、基礎的な論点である3分法による商品売買取引の記帳を習得して、初級簿記Ⅱなどの上位科目につなげることができます。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第1回 「簿記入門」の確認(1):ガイダンス、簿記の基礎
第2回 「簿記入門」の確認(2):仕訳と転記、仕訳帳と元帳
第3回 「簿記入門」の確認(3):試算表、精算表—6桁精算表—
第4回 「簿記入門」の確認(4):決算
第5回 「簿記入門」の復習テスト・解説
第6回 現金・預金(1):現金、現金出納帳、現金過不足
第7回 現金・預金(2):当座預金、当座借越、当座預金出納帳、その他の預金
第8回 現金・預金(3):小口現金、小口現金出納帳
第9回  商品売買(1):3分法による商品売買の処理、売上原価の算定
第10回 商品売買(2):諸掛・返品
第11回 商品売買(3):仕入帳・売上帳、商品有高帳
第12回 売掛金と買掛金(1):売掛金と買掛金に関する取引
第13回 売掛金と買掛金(2):売掛金元帳と買掛金元帳、クレジット売掛金
第14回 前払金・前受金、貸付金・借入金、未収入金・未払金
第15回 立替金・預り金、仮払金・仮受金、受取商品券、差入保証金、まとめ
関連科目
【事前に受講することが望ましい科目】簿記入門
【事後に受講することが望ましい科目】初級簿記Ⅱ、初級簿記演習、中級簿記、中級簿記演習
準備学習等の指示
毎回の講義に備えて、教科書を事前に読むなど30分以上の予習を行って下さい。また、毎回の講義を踏まえて、演習問題などの復習を最低1時間以上行ってください。難しい用語については辞書等で調べておいてください。分からないことがあったり、さらに進んだ学習を行いたい学生は、明徳館ラーニングサポートコーナーをぜひとも利用してください(教育・学習支援センターで予約、SAによる相談)。また、12桁の電卓を使用しますので、授業には必ず持参してください。
教科書
渡部裕亘、片山覚、北村敬子編著『検定簿記講義3級 商業簿記』中央経済社(2023)850円+税
渡部裕亘、片山覚、北村敬子編著『検定簿記ワークブック3級 商業簿記』中央経済社(2023)850円+税
※本テキストを主教科書としますが、別のテキストが追加されることもあります。
※本テキストは、「初級簿記Ⅱ」でも教科書として指定されています。 
参考文献
各担当教員が指示する場合があります。
一例:伊藤龍峰、工藤栄一郎、青木康一、仲尾次洋子、坂根純輝、東幸代『基本簿記原理 第2版』中央経済社(2021)2,200円+税
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、小テストおよび授業への参加度40%
実務経験と授業との関連
備考
【授業の心得】
1.毎回出席するようにしてください。積み重ねが大事な科目ですので、欠席すると分からなくなります。
2.教科書・ワークブック及び電卓を忘れないようにしてください。
※受講者は、「簿記入門」を履修したか、または商業簿記の基本的な考え方と技法について相応の理解があることを前提に授業を行います。