シラバス情報

科目名
経営管理論基礎
授業コード
22020
担当者名
宮辻 渉
副題
管理者への道
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
本講義は経営管理論における理論や考え方などを俯瞰して連続性をもって学習します。
経営管理論は実践において発生した問題や課題を解決しながら発展してきました。そこで、当時の時代背景などを踏まえながら、実例を交えて経営管理論の基礎知識を習得していきます。また、適宜動画を視聴し、その解説を行います。ただし、経営管理論は明確な解を持っているわけではありません。そこで、適宜答えのない質問をみなさんに投げかけますので自由な発想で答えてください。このようにして、理論を援用しながら自身の考えを醸成する機会を設けます。
なお、小テストを行った際は次週にテストの解説を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
①現実社会で生じている問題や課題を発見し、それを経営管理論の理論を用いて分析、解決できるようになれること。
②経営管理論の理論を「自分の言葉」で説明できるようになれること。
【身に付く力】「知識・理解」「論理的思考能力・分析力」「問題解決力」 
授業計画
第1回 社会科学としての経営学
第2回 経営学のアプローチ:状況適応理論、ゲーム理論、意思決定理論
第3回 科学的管理法:歴史的背景と組織的怠業
第4回 科学的管理法:課業管理
第5回 科学的管理法:労使の対立と精神革命
第6回 フォード・システム:大量生産システムにおけるモデルT
第7回 フォーディズム:ヘンリー・フォードの思想
第8回 フォードとゼネラル・モーターズ:フォードの凋落とGMのマーケティング
第9回 官僚制組織:資本主義の発展とマックス・ウェーバーによる支配の類型
第10回 官僚制組織:意図せざる結果
第11回 状況適応理論
第12回 人間関係論:ホーソン実験の背景と概要
第13回 人間関係論:ホーソン実験の示唆
第14回 組織コミットメント
第15回 グループ・ダイナミクス:同調行動と社会的手抜き
関連科目
経営管理論 人的資源管理論Ⅰ 人的資源管理論Ⅱ 経営組織論 経営戦略論 
準備学習等の指示
予習:参考文献や経営管理に関連する書籍の索引を参照して各回のキーワードを30分以上調べてください。
復習:講義内容はワードなどを用いて60分以上かけて自分の言葉で文章として整理し、知識を定着させてください。「自分の言葉」で整理した文章はPCやUSBメモリなどに保存することで、今後活用することができます。
教科書
教科書の指定はありません。レジェメや資料を配布し、講義に関連する文献は適宜紹介します。
参考文献
伊丹敬之・加護野忠雄(2003)『ゼミナール経営学入門』 3000円+税
上野恭裕・馬場大治編著(2016)『経営管理論』中央経済社 2400円+税
塩次喜代明・小林敏男・高橋伸夫(2009)『経営管理』有斐閣 1900円+税
高巌(2013)『ビジネスエシックス』日本経済新聞社 4500円+税
野中郁次郎(1980)『経営管理』日本経済新聞社 860円+税 
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
期末テスト60%:到達目標の①が「自分で考えた論述」によって達成できていることを重視します。
小テスト20%:到達目標の②が「自分で考えた論述」によって達成できていることを重視します。
小テストは講義中に不定期に5回程度行います。
課題20%:小テストを行わない場合は課題を課します。第1回目も同様です。
出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、期末テストの受験を認めませんので注意してください。
※出席や講義、期末テストや小テストなどにおいて何らかの不正が発覚した場合は厳格に対処しますので十分に注意してください。 
実務経験と授業との関連
備考
・教室を歩きながら講義をしますので、緊張感を持って講義に臨んでください。
・他の学生の迷惑になる行為、講義の進行を妨げる行為、マナー違反等は厳重に注意します。
・教室を歩きながら適宜質問を投げかける双方向型の講義になります。ランダムにマイクを渡しますが、経営管理論は明確な解を持っていませんので、自由な発想で意見を述べてください。これを通じて多面的に物事を捉えるという能力を醸成します。