シラバス情報

科目名
初級簿記Ⅱ b
授業コード
22027
担当者名
棚橋 慶太
副題
日商3級の後半(商業手形の仕訳から財務諸表の作成まで)
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
本授業では、「初級簿記Ⅰ」で学んだことを復習したうえで、日商3級の出題範囲のうち、比較的難易度の高い論点である手形、有形固定資産、および収益・費用の前受け・前払い、未収・未払いを含む決算整理事項に関する記帳方法を学びます。また、精算表および財務諸表の作成プロセスを学びます。具体的には、各テーマの説明をうけたあとに、演習問題を解き、日商3級に合格するための基礎力を身につけます。また、小テストなどの結果については、各担当教員から別途指示した方法によりフィードバックされます。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.小規模の株式会社における日常的な経理実務に役立つ知識・能力を身につけることができます。
2.日本商工会議所簿記検定試験3級に合格するための基礎力を身につけることができます。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 「初級簿記Ⅰ」の確認:現金・預金、商品売買、売掛金と買掛金
第2回 手形(1):手形の振出し・受入れ、手形代金の取立て・支払い、演習問題
第3回 手形(2):電子記録債権・債務、手形貸付金・手形借入金、演習問題
第4回 有形固定資産(1):取得と売却、演習問題
第5回 有形固定資産(2):減価償却、演習問題
第6回 有形固定資産(3):固定資産台帳、演習問題
第7回 貸倒れ:貸倒れと貸倒損失、貸倒れの見積もりと貸倒引当金の設定、演習問題
第8回 資本:資本金、利益剰余金、配当、演習問題
第9回 収益・費用(1):収益・費用の未収・未払いと前受け・前払い、演習問題
第10回 収益・費用(2):消耗品費と貯蔵品及び税金、演習問題
第11回 伝票:3伝票制、演習問題
第12回 財務諸表(1):試算表の作成、演習問題
第13回 財務諸表(2):決算整理事項、演習問題
第14回 財務諸表(3):精算表・財務諸表の作成、演習問題
第15回 まとめ
関連科目
【事前に受講することが望ましい科目】簿記入門、初級簿記Ⅰ
【事後に受講することが望ましい科目】初級簿記演習、中級簿記、中級簿記演習 
準備学習等の指示
毎回の講義に備えて、教科書を事前に読むなど30分以上の予習を行って下さい。また、毎回の講義を踏まえて、演習問題などの復習を最低1時間以上行ってください。難しい用語については辞書等で調べておいてください。また、12桁の電卓を使用しますので、授業には必ず持参してください。
教科書
渡部裕亘・片山覚・北村敬子編著『検定簿記講義3級 商業簿記』中央経済社(2023年)935円(税込)
渡部裕亘・片山覚・北村敬子編著『検定簿記ワークブック3級 商業簿記』中央経済社(2023年)935円(税込)
※本テキストを主教科書としますが、別のテキストが追加されることもあります。
※本テキストは「初級簿記Ⅰ」でも教科書として指定されています。  
参考文献
適宜,指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%,小テストおよび授業への参加度40%
※出席回数の取扱い:出席回数が11回以上の出席者については、授業への参加度に加味する。
実務経験と授業との関連
備考
【授業の心得】
①毎回出席するようにしてください。積み重ねが大事な科目ですので、欠席すると分からなくなります。
②教科書・電卓を忘れないようにしてください。
③予習・復習を徹底して行うようにしてください。
※受講者は「初級簿記Ⅰ」を履修したか、または商業簿記の基本的な考え方と技法について相応の理解があること(たとえば3分法に基づいて商品売買取引を記帳することができる)を前提に授業を行います。