シラバス情報

科目名
財務諸表論Ⅱ
授業コード
33004
担当者名
橋本 弘
副題
財務諸表論の応用講義、問題練習
科目ナンバリング
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類

授業内容
財務諸表論は、税理士試験科目のうち簿記論とともに必ず受験しなければならない科目です。
本講座では、仕訳から損益計算書、貸借対照表作成の裏づけになる考え方を学習します。
各単元終了後、次回の講義で復習問題の演習、解説を実施します。
前期に開講している財務諸表論Ⅰの継続クラスとなりますのでご注意ください。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
税理士の受験科目である財務諸表論について必要な知識を習得することを目標とします。
2024年8月の受験を目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第1回  法人税等と外形標準課税
第2回  法人税等の追徴、財務諸表の表示
第3回  税効果会計の概要(利益と課税所得)
第4回  税効果会計(商品評価損、減価償却費)
第5回  税効果会計(貸倒引当金、未払事業税、その他有価証券)
第6回  税効果会計(財務諸表の表示)
第7回  消費税(決算と諸税金との関係)
第8回  リース会計(取得原価の考え方)
第9回  リース会計(所有権移転、所有権移転外ファイナンスリース取引)
第10回  リース会計(決算時の処理、オペレーティングリース取引)
第11回  減損会計(兆候、認識、測定の流れ)
第12回  減損会計(グルーピング、共用資産)
第13回  退職給付会計(割引計算)
第14回  退職給付会計(差異の会計処理、税効果会計)
第15回  第1回講義〜第14回講義までの確認問題の演習
第16回  第15回講義で演習した問題についての解説
第17回  引当金(財務諸表を表示区分)
第18回  社債の発行(償却原価法)
第19回  社債(買入償還、貸借対照表の表示区分)
第20回  純資産会計(貸借対照表の表示)
第21回  純資産会計(自己株式、新株予約権の表示)
第22回  純資産会計(株主資本等変動計算書)
第23回  繰延資産(決算時の償却方法)
第24回  外貨換算会計(外貨建金銭債権債務の換算)
第25回  外貨換算会計(為替予約、外貨建有価証券の換算、財務諸表の表示)
第26回  売価還元原価法(帳簿と財務諸表の関係)
第27回  有価証券(保有目的区分の変更)
第28回  ゴルフ会員権、コマシャルペーパー等
第29回  第17回講義〜第28回講義までの確認問題の演習
第30回  第29回講義で演習した問題についての解説  
関連科目
財務諸表論Ⅰ、簿記論Ⅰ、簿記論Ⅱ
準備学習等の指示
次回講義までに各講義単元の問題集を解答し、復習(1時間〜2時間)を行うようにして下さい。 
教科書
ネットスクール出版 簿記論・財務諸表論Ⅱを使用します。

テキストについては、第1回講義で販売します。
テキスト、問題集あわせて販売金額4,000円(税込) 
簿記論Ⅱと同様の教材を使用します。
参考文献
会計法規集(中央経済社)
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験…60%以上
復習問題、第15回講義、第29回講義で実施する確認問題…10%以内
授業への参加度…30%以内(単元ごとの復習問題を含む)
として総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
特に無し
備考
受講条件:簿記知識(日商簿記検定2級程度の知識)
必要物品:12桁の電卓(携帯・スマホの電卓機能の使用は不可)

〜簿記論と財務諸表論の違いについて〜
会計の目的は企業が公表する財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)を通じて、株主、投資家、銀行などの外部利害関係者に対して企業の財政状態及び経営成績等の情報開示を目的としています。
財務諸表論については、外部に公表される財務諸表の作成を学び、簿記論においては、財務諸表を作成するために必要な企業内部で行う会計帳簿の記載について学びます。
いずれの講義も、仕訳などの会計処理を学ぶ事に違いはありませんが、簿記論は計算が主になるのに対して、財務諸表論では計算及び財務諸表の表示や関連する背景の理論を学んでいきます。