シラバス情報

科目名
ビジネス・シミュレーション・ゲーム
授業コード
35017
担当者名
久保田 浩二、金原 光広、伊豆田 功
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度前期
教職免許種類

授業内容

【授業内容】本授業では、実際のビジネスをシミュレーションしたゲームを行い、その中から成果をあげるために大切なことやチームで物事をする時に大切なことを学んでもらいます。ゲームといっても、コンピュータゲームのようなものではなく、物作りから販売までをリアルに体験できるものです。ビジネス・シミュレーションだからといって、実際のビジネスや経営に関する知識が必要なわけではありません。自分の行動力を高めたい人なら誰でも参加できます。
レポートは内容を確認後、翌講義の冒頭でテーマごとの解説やフィードバックを行います。
但し最終レポートは、多様な価値観を含む自論を持つことが目標であり、全体を評価する中に含まれます。

【実施方法】
(1)4人〜6人でチームを作り、チーム対抗形式でビジネス・シミュレーション・ゲームを行います。
(2)ゲームを振り返り、良かった点や改善すべき点について話し合います。また、次のゲームで良い成績を出すための作戦を考えます。
(3)ゲームの経験から、成果をあげるために大切なことやチームで行動をする時に大切なことについて話し合い、自分の考えをまとめます。  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、行動力フィールドに分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
(1)ビジネス・シミュレーション・ゲームを通じて、目標を達成するために何をなすべきかを考えて行動できる力を身につけることができます。
(2)目標を達成するために、チームのメンバーを巻き込んで、いろいろな問題解決策が提案できる力を身につけることができます。
(3)チームのメンバーと協力して目標達成することの重要性やチームの中での自分の役割や責任を意識できる力を身につけることができます。
【身につく力】「チャレンジする力」「問題解決力」「協働して成し遂げる力」  
授業計画
第1回 オリエンテーション・人間力チェックシート【初回】実施
この授業の目的、進め方やスケジュール、チーム分け、評価方法などについて説明をいたします。また、人間力チェックシートのこの回では、まず人間力について理解し、どの人間力を身につけたいかを意識します。
第2回 ビジネス・シミュレーション・ゲーム(1回目)
ゲームのルールや内容を理解することを目的に、第一回目のビジネス・シミュレーション・ゲームを行います。チームでいかに成果をあげるか(もうけるか)を競います。
第3回 ゲームを振り返る
ゲームの結果をビデオで確認し、良かった点や問題があった点などをチームで振り返ります。
第4回 自分の行動特性について考える
何かをする時、成果をあげるためには知識やテクニック(技術)だけではなく、これらの能力に加えて、その人の行動特性(コンピテンシー)も大切だといわれています。この第三番目の能力(コンピテンシー)について考えます。そして、自分の行動についてレポートします。
第5回 ビジネス・シミュレーション・ゲーム(2回目)
第二回目のビジネス・シミュレーション・ゲーム(60分)を行います。第一回目の反省や気付いたことを活かして、一回目よりも大きな成果をあげることを目標にゲームを行います。
第6回 知っていることとできることの違いを理解する 
自分が身につけた知識が、実際の自分の行動にどのように役に立っているのかを確かめます。
第7回 チャレンジ目標とコミットメント・人間力チェックシート【中間ふりかえり】実施
各チームにチャレンジ目標を与えるとともに、全員に目標をコミットメントしてもらいます。各チームの中で役割分担を決めます。また、人間力チェックシートのこの回では、自身の人間力の変化をふりかえり、その変化に対する考えを仲間たちへ伝えます。
第8回 行動計画を作成する(戦略を考える) 
チャレンジ目標を達成するために、チームで戦略を考え、行動計画を作成します。
第9回 行動計画を作成する(戦術を考える)  
三回目のゲームに向け、行動計画が実際に実行可能かどうかシミュレーションします。
第10回 ビジネス・シミュレーション・ゲーム(3回目)
第三回目のビジネス・シミュレーション・ゲーム(60分)を行います。ここから成果が問われます!
第11回 ゲームを振り返る
ゲームの結果をチームの行動計画にもとづいて振り返ります。そして、振り返りの気づきについてレポートをします。
第12回  チームで物事をやり遂げるときに大切なことを学ぶ 
授業を通じて得た経験から、チームで行動するときに大切なポイントについて考えます。
第13回 ビジネス・シミュレーション・ゲーム(4回目)
新たな変化が生じたとき、今まで学んできたことを活かして変化に対応する行動力が身に付いたかどうかを確認します。
第14回 動機づけの源泉を知る
行動の動機づけとなるビジョン(夢)と現実の行動との因果関係について考えます。関係性を理解し、自らを動機づけするコツをつかみます。
第15回目 授業のまとめ・人間力チェックシート【最終ふりかえり】実施
この授業を通じて気付いた持論をレポートします。 また人間力チェックシートのこの回では、総合的なふりかえりを通して、自身の人間力がどのように成長したのかを理解します。 
関連科目
なし
準備学習等の指示
この授業は、興動館科目の「行動力フィールド」の授業です。毎回、行動力フィールドの達成目標を意識して授業に臨んでください(①失敗を恐れず、粘り強く挑戦する力を持つ。 ②行動するための手順や方法を考え、実践する力を持つ)。
全部で4回のビジネスゲームを実施します。
好成績をあげるために望ましい方法は、仮説と検証にあります。
準備学習として、ゲーム終了後には、必ず30分程度の結果検証と、加えて30分程度の仮設立案を行って下さい。問題の原因を自分なりに考え、自らシミュレーションした上で仮設を考えると、かなりの力が身に付くと考えます。  
教科書
教科書は使用しません。必要なものはその都度プリントし、配布いたします。 
参考文献
必要なものがあれば、授業でその都度指示します。 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
・授業を通じたビジネス及び社会人基礎の能力         ・・・25%
・レポート提出(3回)                          ・・・25%
・授業態度、授業中の発言、グループへの協力等行動力評価・・・25%
・ビジネス・シミュレーション・ゲームの実績(3、4回目)      ・・・25% 
実務経験と授業との関連
現在、それぞれが各専門分野の経営コンサルタントとして活躍していることや、過去に実業を経営してきた経営経験を有すること、また経営コンサルタントの資格やITに関する資格を有することなど、実体験と知識を融合して開発されたカリキュラムになっていますので、より実践的に活用できることがポイントです。
備考
定員を30名とします。
興動館科目では、あなたの人間力の成長を記録するために、ふりかえりと分かち合いを重視した「人間力チェックシート」を作成していただきます。