シラバス情報

科目名
プレゼミ 済・営(細井謙一)
授業コード
41228
担当者名
細井 謙一
授業題目
マーケティングを通じて学問する力を養う
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年

授業概要・授業計画
<授業の概要・目標>
このゼミでは、マーケティング活動の概要を理解し、またそれについての論文を書くことで、論文を書く上での基礎的学力、文章力、ディスカッションやプレゼンテーションの能力を身に着けることを目標とします。

マーケティングを、単なるお金儲けではなく、社会や文化との関わりでとらえたいと思っています。マーケティング活動は、必ず社会や文化の影響から影響を受けます。また逆に、マーケティングが上手くいくことで、社会や文化が変わっていくこともあり得ます。そういう社会や文化とマーケティングとの関係を、一緒に探っていきましょう。

現在、特に関心を持って私が研究している事は二つあります。
一つは、ネットワークです。ネットワークは、足かせにもなり、逆に武器にもなります。特に、ネットワーク構造が営業マンの認知に与えるバイアスに興味があります。二つ目は、社会や文化のもっと身近で具体的な側面です。特に、広島独自の食文化である、お好み焼きとマーケティング活動の関係に興味があります。某ソース会社と共にお好み焼き店の実態調査を実施したり、科研費(文科省の外郭団体である学術振興会の研究予算)でお好み焼き産業の研究をしています。私は年間300枚以上のお好み焼きを食べます。ゼミ生に強要するつもりはありませんが、お好み焼きに興味がないよりは、興味がある学生の方が、話が合いそうな気がします。

ただし、上記の内容について踏み込んだ内容を学ぶのは、3年次の演習に入ってからとしたいと思います。このプレゼミでは、3年次の演習に備えて、基礎的な学問する力を養うことを主な目的とします。マーケティングの基礎的な文献を読んだり、調査研究の方法について学んだりすることで、3年次の演習で本格的に各自の研究を進めるうえでの基礎を養います。また、演習形式での科目になれるために、グループディスカッションや研究発表などを中心に進めていきます。
具体的な授業計画は以下の通りです。

<授業計画>
(1)学びの準備(第1回から第6回)
学びの基礎としての人間関係を作ること、学びの対象であるマーケティング活動に関する理解を深めることの二つがこの時期の目的です。具体的には、大学祭への出店やその準備を通じて、人間関係を深め、またマーケティング活動を実際に体験することを中心に進めていきます。単なる遊びにならないよう、マーケティング活動に関するレクチャーやアドバイスも適宜行います。

(2)論文を学ぶ(第7回から第11回)
(1)の経験を踏まえて、そこから生じた問題を具体的に論ずる文章を書いていきます。そのために、問題の整理や分析、マーケティングの理論、図書館での論文のお手本探し、論文執筆の基本などを学びます。

(3)発表と論文の完成(第12回から15回)
(2)である程度形が出来上がった論文について、ゼミの時間で発表し、ディスカッションを行い、その内容を踏まえて完成させる作業を行います。
最終的な成果物として、A4で10ページ程度の論文を書くことを課題としたいと思います。
教科書
教科書は特に使用しません。演習形式の授業ですので、みなさん自身の活動や研究発表を中心に進めます。
参考文献としては、以下のものを上げておきます。
石井淳蔵・廣田章光(編)『1からのマーケティング(第3版)』碩学舎
石井淳蔵・廣田章光(編)『1からのマーケティング・デザイン』碩学舎
田村正紀『リサーチデザイン:経営知識創造の基本技術』白桃書房
その他、適宜指示します。
活動予定
基本的には、通常の時間割通りの時間に、各自の発表等を中心に進めます。
ただ、マーケティングと社会や文化との関係を考えるためのゼミですから、時間割の時間以外でも、いろんな形で社会勉強をする機会を設けたいとは思っています。

以下は、例年実施しているゼミ活動です。(コロナ禍の状況などで変更の可能性があります)
ゼミ合宿(成風館)(3年生4年生のゼミと合同。夏休み、春休みの計二回。)
大学祭出店(3年生4年生のゼミと合同)
企業研究会(企業のマネジメントの方をお招きし、研究会を開催。3年生、4年生と合同。オタフクソース、カゴメとの研究会を予定しています。)
卒論発表会(4年生の卒論の発表会)
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度、授業への取り組み(発表など)、課題の内容を考慮して、総合評価します。

選考方法
面接によって選考します。
面接は、対面で行います。
面接日は、5月30日(火)。一人当たりの面接時間は20分を予定しています。

面接の前に、必ず研究室を訪問したうえで、面接のアポイントメントを取ってください。
アポイントメントの際には、以下の内容をメールに明記してください。(ファイル添付可)
①学籍番号
②氏名
③志望理由(800字程度)
④その他(必須ではありませんが、あなたがアピールしたいと思うことがあれば、なんでも結構です。)

メール送付先:kn-hosoi@hue.ac.jp

2次選考を実施する場合は、6月13日(火)に面接を実施します。
3次選考を実施する場合は、6月27日(火)に面接を実施します。
手続等は、1次選考と同じです。
履修条件
この演習の内容に興味のある学生なら、どなたでも構いません。
ただ、演習の内容を十分理解しないまま選択する事のないよう、以下の点は厳守してください。

1.このシラバスをよく読み、内容を理解していること。
2.「細井謙一」について、インターネットで調べられる程度のことは知っていること。
3.オフィスアワー等に研究室を訪問し、ゼミ内容について理解していること。
オフィスアワー
以下の時間であれば、研究室(本館4階018号室)を自由に訪ねていただいて結構です。
(1)5月9日(火)、14:45以降
(2)5月15日(月)、16:30以降


そのほかにも、空き時間があれば対応します。
ただし、急用等で不在になることもありますので、メールでアポイントメントを取っていただく方が確実です。
いずれにせよ、ゼミの説明をきちんと聞いて内容を理解したうえで、申し込みをしてください。

メール送付先:kn-hosoi@hue.ac.jp