シラバス情報

科目名
教職入門 b 【教職】
授業コード
51012
担当者名
胤森 裕暢、前馬 優策
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)、高校一種(公民)、高校一種(商業)、高校一種(情報)

授業内容
「教職入門」は、文字通り教職課程の入口に位置する科目であり、今後4年間の教職課程の履修が主体的に行なわれることをねらいとしています。これまでの教育を受ける立場から、教育をする学校教師の視点に立って捉え直しをしていきます。これにより、児童・生徒に愛情を注いで教育していくことの社会的な意義を見出すとともに、学校教師の職務の性質、特殊性について理解し、身分保障と服務に関する法的規定を概観します。そして、これらの学習を通して、教職への適性があるのかどうかを考える機会となることも企図しています。
なお、毎回のテーマに沿ったレポートについては、翌週の講義の冒頭で適宜紹介するとともに、全体へのフィードバックを行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
教職の意義及び教員の役割・職務内容をテーマとし、以下のことを到達目標とします。
①学校教師の職務、身分、服務について網羅的に学ぶことにより、教職への理解を深めることができる。
②わが国の教師教育に関する知識を修得することで、大学で養成教育を受けることの意義が理解できる。
③教職に就いた後の自己研鑽の積み方を見据えて、これからの大学での学修への取り組み方を考えることができるようになる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「チャレンジする力」
授業計画
第1回 イントロダクション−「理想の教師」とは?−(胤森,前馬)
第2回 教師像と教職観の変遷(前馬)
第3回 教師に求められる資質① −教育愛・使命感−(前馬)
第4回 教師に求められる資質② −学び続ける教師−(前馬)
第5回 教師の職務① −学習指導−(前馬)
第6回 教師の職務② −学級経営−(前馬)
第7回 教師の職務③ −生徒指導・校務分掌・チーム学校−(前馬)
第8回 教師の職務の実際(胤森)
第9回 教師の身分と職務の特殊性、服務・分限・懲戒(前馬)
第10回 教師の養成① −教員養成制度と教育職員免許状−(前馬)
第11回 教師の養成② −教育実習から教職実践演習へ−(前馬)
第12回 教師の成長と研修① −教育研究所の研修−(胤森)
第13回 教師の成長と研修② −同僚との校内研修−(胤森)
第14回 教員採用選考試験の仕組みと現況、教職の適性、生きがい・喜び(胤森)
第15回 最近の教師教育における改革動向(胤森,前馬)
定期試験
関連科目
教育原理、教育制度論
準備学習等の指示
毎回,テキストの予習と復習(あわせて90分程度)。(受講前にずテキストを読んでおいてください。また受講後には,自分自身の経験を思い出したり,本など情報を調べたりして,振り返りをしてください。)
教科書
『新しい時代の教職入門〔改訂版〕』秋田喜代美・佐藤学編著(平成27年、有斐閣、1900円+税)
参考文献
・『教師が育つ条件』今津孝次郎(岩波新書)
・『マンガが語る教師像』山田浩之(昭和堂)
・『教えるということ』大村はま(ちくま新書)
随時、講義の内容にそったVTRの視聴、資料の配布等を行う。その他、最初の講義時に指示を出します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の成績(60%)、授業への参加度(30%)、講義内容 に沿ったレポート(10%)
出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めません。
その他、第1回の講義の時間に詳しく説明します。
実務経験と授業との関連
長く中・高等学校教師として勤務し,教育委員会の指導主事としても,中・高等学校教師への様々な指導助言を担当してきました。中・高等学校の校内研修にもかかわっています。これらを活かし,理論的かつ実践的な授業づくりがすすめられる力が身に付くよう指導します。 
備考
学校の教師の育成を目的とする授業であるため、私語、授業態度等については厳しく指導します。