シラバス情報

科目名
情報通信技術を活用した教育 【教職】
授業コード
51022
担当者名
倉掛 崇
単位数
1.00単位
配当年次
2年
開講学期
2023年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)、高校一種(公民)、高校一種(商業)、高校一種(情報)

授業内容
 教育現場におけるICT(情報通信技術)の活用について、その歴史的経緯、現状、今後の方向性を理解します。授業における生徒および教員によるICT活用のほか、授業の準備、学習評価に関する活用、校務における活用や教育データの活用を取り上げます。
 また、情報社会を生きていくための資質・能力である情報活用能力について、その構成要素および具体的な指導法、教育課程上の位置づけについて解説します。
 本授業では、講義および視聴覚資料による解説・事例紹介と、学生自身が各種ICT機器、環境を活用し、体験的に学修する機会を設けることを基本とします。
 課題レポートについては、それをもとに学生間で議論や発表を行ったり、授業内で教員から適宜コメントします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
 情報通信技術を効果的に活用した教育に関する基本的な知識と技術を身につけることをテーマとして、次の3点の到達目標を掲げます。
 ①教育現場におけるICT活用の意義や理論について説明できるようになる。
 ②ICTを活用した学習指導や校務の実際と今後のあり方について説明できるようになる。
 ③情報活用能力を育成する意義および育成方法を説明できるようになる。
【身につく力】「知識・理解」「問題解決力」「情報リテラシー」
授業計画
第1回 ガイダンス、教育の情報化 現代社会におけるICTの役割と導入
第2回 情報活用能力の育成 
第3回 ICTを活用した教材開発と指導法 先端技術とデジタルコンテンツの活用
第4回 教育データを活用した評価
第5回 情報モラル教育 情報セキュリティ教育の重要性
第6回 ICTを活用した特別支援教育
第7回 校務の情報化とICT環境の整備
第8回 遠隔・オンライン教育 学びの保障 個別最適な学びと対話的な学び
関連科目
道徳教育指導法、社会・地理歴史・公民・商業・情報の教科教育法、特別活動・総合的な学習の時間の指導法
準備学習等の指示
 全8回の授業で、概ね教科書(全8章)の一つの章を順番に扱いますので、当該授業の該当する章を予習として読み進めてください(例:1回目の授業:教科書1章)。教科書のページ数はそれほど多くありませんので、読み進めるのは容易いかと思います。その分、読み進めているなかで見つけた未知の言葉や事柄をインターネット等で調べることに時間を費やしてください。
 1回の予習は60分以上を目安として取り組んでください。
教科書
『教職課程 情報通信技術を活用した教育の理論および方法』西野和典ほか、実教出版、2023年、1,100円(本体:1,000円)
参考文献
『教育の方法と技術:主体的・対話的で深い学びをつくるインストラクショナルデザイン』稲垣忠ほか、北大路書房、2019年
『中学校学習指導要領』文部科学省、東山書房、2018年
『高等学校学習指導要領』文部科学省、東山書房、2019年
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
「ICT活用の意義や理論」について理解したことを確認するための課題レポート(30%)、「ICTを活用した学習指導や校務の実際と今後のあり方」について理解したことを確認するための課題レポート(30%)、「情報活用能力を育成する意義および育成方法」に関するグループワークや、そのほかに授業内で実施するグループワークやディスカッションでの取組状況など、授業への参加度(40%)を総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考
グループワークやディスカッションの機会を複数回設けますので、積極的に参加ください。その過程で自らを振り返りながら、ICTを活用した協働的な学びの可能性についても理解を深めてください。

※ノートパソコンを必ず持参ください。