シラバス情報

科目名
経済史基礎Ⅱ
授業コード
21021
担当者名
竹林 栄治
副題
近代以後の経済の歴史
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類
高校一種(地理歴史)

授業内容
授業内容
この授業では、ヨーロッパと日本の事例を取り上げて、衣食住や移動手段、支払い手段の「モノ」の観点から経済の歴史(経済史)を捉えることで、人間が営む経済活動がどのような変遷を経てきているかを理解します。その際にこれらの技術革新がどのような事情で生み出されたか、それが人間の経済活動にどのような貢献したかを学びます。
受講者は、高校までの無味乾燥で平板な歴史の授業とは異なり、具体的な「モノ」の歴史を学ぶことで、歴史を立体的に捉えます。さらに、政治史や支配者の歴史ではなくて、経済の物語や一般の人々の生活の物語を知ることができます。この授業を通じて、今日の私たちの生活をどのようにとらえ、これからどのように築いていけばよいのかを皆さん自身が考える一つのきっかけになればと思います。

授業方法
この授業では事前学習(30分)と事後学習(30分)が不可欠です。授業前に予習として配布資料を読み込んで授業本番に臨みます。授業終了後は復習として配布資料を読み直しましょう。とくに第8回では理解度を確認するために小試験を実施しますので、しっかり復習しましょう。
この授業は対面授業で行います。

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.歴史を立体的に捉え、経済の物語や一般の人々の生活の物語を知ることができます。
2.地域によって、時代によって、異なる多様な生活文化が存在することを理解し、説明できるようになります。
3.生活に必要な各種のモノの創造によって、我々の経済生活がより円滑に、より便利になったことを理解し、説明できるようになります。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力」「多様性」「文化」
授業計画
第 1 回 「経済史」の効用〜経済史の定義、歴史学と経済学、歴史と物的史料〜
第 2 回 食べ物の歴史〜主食の歴史〜
第 3 回 食べ物の歴史〜飲料の歴史〜
第 4 回 食べ物の歴史〜調味料の歴史〜
第 5 回 食べ物の歴史〜デザートの歴史〜
第 6 回 服装の歴史〜洋装と和装〜
第 7 回 建物の歴史〜洋風と和風〜
第 8 回 中間まとめと小試験
第 9 回 支払い手段の歴史〜貨幣の歴史
第10回 支払い手段の歴史〜租税の歴史〜
第11回 エネルギー源の歴史〜水力・蒸気力・原子力の歴史〜
第12回 〜交通機関の歴史〜船の歴史〜
第13回 交通機関の歴史〜鉄道の歴史〜
第14回 交通機関の歴史〜自動車の歴史〜
第15回 交通機関の歴史〜航空機の歴史〜
関連科目
西洋経済史Ⅰ、西洋経済史Ⅱ、日本経済史Ⅰ、日本経済史Ⅱ、経済史基礎Ⅰ、世界の歴史、日本の歴史
準備学習等の指示

本講義の予習として、講義時のプリント資料、紹介する参考文献は復習材料としてしっかり活用して下さい。毎週30分の予習と30分の復習の時間を設けましょう。
世界史や日本史の知識が不足していると自覚している人は、高校世界史や高校日本史の教科書を復習するなどして、あらかじめおおまかな歴史の流れを頭に入れておいて下さい。

教科書
教科書は使用しません。事前に学習ポータル上に掲示された配布資料を各自が入手(ダウンロード)してください。
参考文献
参考文献として、とりあえず下記の書籍を紹介します。

・堺憲一、『あなたが歴史と出会うとき 経済の視点から』、名古屋大学出版会、1989年。
・宮崎正勝、『モノの世界史 刻み込まれた人類の歩み』、原書房、2002年。
・−、『文明ネットワークの世界史』、原書房、2003年。
・−、『海からの世界史』、角川選書、2005年。
・−、『知っておきたい「食」の歴史』、角川ソフィア文庫、2006年。
・ −、『移動と空間の世界史〜グローバルに時代を読むNHKカルチャーアワー歴史再発見』、日本放送出版会、2008年。
・湯浅赳男、『文明の血液』、新評論、1988年。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
成績は、定期試験(60%)、小試験(40%)で評価します。
対面授業が前提なので、出席回数が総授業回数の3分の2に満たない者は定期試験が受験できない場合があります。
実務経験と授業との関連
なし
備考
受講者心得
1.事前に学習ポータル上に掲示された配布資料を各自が入手(ダウンロード)してください。
2.他の受講生の勉強の妨げになるので、授業中の私語は厳禁です。友達とのお喋りは授業時間外にしましょう。非常に騒がしくて授業の妨げになる場合は、教員が適切と考える処置を取ることがあります。