シラバス情報

科目名
経営戦略論
授業コード
22040
担当者名
岡本 康昭
副題
企業の長期的な方向性の指針と意思決定の基準
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
実際の企業の中には、新製品を次々と開発して業績が良い企業がある一方で、業績の低迷に苦しんでいる企業もあります。その違いの理由は、社会的なニーズの高い商品やサービスを消費者に提供しているかどうかであり、その事業で収益を上げることができるかどうかです。そのためにどのような方策があるかを考え、作戦を練るのが経営戦略です。企業の存続と成長のために経済環境の変化に適応しながらライバルと戦う作戦にはどのような考え方があるのかをこの講義では学んでいきます。
本シラバスの内容を理解して受講することを勧奨します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.経営戦略に関する主要な理論を理解し、説明することができるようになれること。
2.実際のビジネスの場面で起こっている事案を、経営戦略の視点と関連付けて理解できるようになれること。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 経営戦略論の体系 〜経営理念、戦略の階層〜
第3回 成長戦略 〜アンゾフの製品-市場マトリックスからPPMまで〜
第4回 競争戦略 〜ポーターの基本戦略〜
第5回 SCPとポーターの競争戦略 〜ファイブフォース分析〜
第6回 ポジショニング戦略 〜競争戦略の4つのアプローチ〜
第7回 リソース・ベースト・ビュー戦略 〜VRIO分析〜、 終了後小テスト実施
第8回 小テスト解説と中間のまとめ
第9回 プランニングと創発 〜プランとパターン〜
第10回 新規事業参入の競争効果 〜ビジネスモデルキャンバスと仮説思考計画法〜
第11回 ゲーム理論の戦略への応用 〜ナッシュ均衡と価値相関図〜
第12回 イノベーションと戦略 〜ジレンマとトラップ〜
第13回 グローバル戦略とサプライチェーン 〜I-Rフレームワーク〜
第14回 ビッグデータ・AIを活用した戦略環境の変化 〜KPIと効果測定〜
第15回 全体のまとめ
関連科目
ミクロ経済学基礎Ⅱ、産業組織論、組織マネジメント論、経営管理論基礎、経営学概論(スポーツ経営学科の学生は「経営学」)
準備学習等の指示
予習:授業前日までにHUENAVにレジュメを掲示しますので、1時間を目途に目を通してテーマを把握しておきましょう。
復習:授業を聞きながら補記した内容などを含めて、再度資料等を活用して知識の定着に努めましょう。参考文献として掲げた資料などの該当箇所を読むと更に理解が深まります。復習は合計で2時間が目途です。
教科書
教科書は使用しません。事前にレジュメを掲示しそれを活用して講義を進めていきます。
参考文献
網倉久永、新宅純二郎(2011)『経営戦略入門』日本経済新聞出版社、3,400円+税
琴坂将広(2018)『経営戦略原論』東洋経済新報社、2,000円+税
青島矢一、加藤俊彦(2012)『競争戦略論』東洋経済新報社、2600円+税
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%:主要な経営戦略の理論について客観問題または論述する問題で到達の度合を評価します。
中間小テスト30%:基本的な知識の定着度合を客観問題で確認します。
中間小テストは、HUENAVにより、第7回目の講義後から第8回目の講義日前日までの間に自宅で取り組んでもらいます。
出席回数が11回以上の出席者は授業の参加度を評価に加味します。なお、出席回数が授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めませんので注意してください。

実務経験と授業との関連
メガバンク、インターネットバンクで企業の経営分析、審査、コンサルを通して経営に関わってきました。その経験に基づいて、実務との関連に重点をおいて幅広く解説します。
備考