シラバス情報

科目名
映像メディア論
授業コード
25003
担当者名
山田 哲敬
副題
映像メディアの基礎
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度前期
教職免許種類

授業内容
<はじめに>
・本授業では、動く映像が約120年前の「映画」から始まり、その後「テレビ」が普及し、現在は「インターネット」が台頭するまでの歴史を学びます。同時に、フェイクニュースや個人情報保護の問題を通じてメディアリテラシーの重要性を理解します。

<この授業の特色>
・「映像」の原理やモンタージュ理論を理解し、20世紀の発明とされる映像表現の効果を学びます。
・「映画」、「放送(テレビ)」、「インターネット」という3つのメディアの特徴を比較し、それぞれのメディアが持つ文化的・社会的影響を分析します。
・実践として、テレビスタジオでの番組制作やハンドカメラを使用した撮影実習を通じて、理論と実践の結びつきを深めます。

<授業形式>
・授業は講義形式とアクティブラーニングを組み合わせて行います。講義では基本的な知識を提供し、アクティブラーニングではグループディスカッションやプロジェクトワークを行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
<授業の目的>
・映像の持つ力やそれを扱うメディアを理解し、映像の表現者としてスタートを切る基礎の習得です。

<到達目標>
・映像コンテンツを提供する業界の特徴を理解し、説明できる
・映像コンテンツ制作の基礎的な仕組みや技法を理解し、カメラ撮影や映像編集が実践できる
・メディアリテラシーの基礎を理解し、説明できる

【身につく力】「知識・理解」「論理的な思考力・分析力」「情報リテラシー」
授業計画
第1回 オリエンテーション メディアとは
第2回 すべては映画から始まった
第3回 映像の力①仕組みと特性
第4回 映像の力②映像ジャーナリズム
第5回 放送①テレビの歴史とネットワーク
第6回 放送②テレビのデジタル化とネットとの融合
第7回 インターネットと「GAFA」
第8回 メディア・リテラシーの重要性
第9回 映像表現の理論と文法
第10回 カメラを学ぶ①撮影の基礎
第11回  カメラを学ぶ②カメラ実習
第12回 編集を学ぶ
第13回 スタジオ番組を制作しよう!(TVスタジオで実習)
第14回  CMとアニメーション
第15回  ドキュメンタリー おわりに
関連科目
現代マスメディア論、映像制作基礎B、映像制作応用、現代マスメディア事情、メディアビジネス特講D(映像コンテンツビジネス)
準備学習等の指示
・毎回の講義で学んだ映像に関わる知識を、日々のメディア利用の際に確認しましょう。映像コンテンツについての動向は日進月歩です。新聞などの関連記事を注意して読むようにしてください。 
・次回講義のテーマに関連した情報メディア及びコンテンツについて事前に視聴し、その特性について考えておきましょう。
・毎回の講義で行われた映像メディア及びジャンル別コンテンツをテレビなどで視聴してください。一日30分間以上を目標にします。
教科書
教科書は使用しません。代わりにプリントなどを配布します。
参考文献
清原潤(2019)『映像編集の考え方 経験と映画からひも解く』緑水書房
神保哲生(2006)『ビデオジャ-ナリズム』明石書店 
辻泰明(2016)『映像メディア論』和泉書院
藤竹暁・竹下俊郎(2020)『図解 日本のメディア』NHK出版
湯浅正敏(2020)『メディア産業論』ミネルヴァ書房
電通総研(各年)『情報メディア白書』ダイヤモンド社
日本民間放送連盟(2007)『放送ハンドブック』日経BP社
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験(60%)、出席(20%)、リアクションペーパー(20%)
・毎回の授業後に書くリアクションペーパー(感想、質問、意見)を評価対象として重視します。
・出席回数が総授業回数3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めません(学内定期試験細則)。
実務経験と授業との関連
・テレビ局で37年間、主に記者やニュースデスクの仕事をして、映像表現とかかわってきました。
備考