シラバス情報

科目名
映像制作基礎B
授業コード
25012
担当者名
山田 哲敬
副題
テレビの取材から放送まで
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類

授業内容
<はじめに>
・現代は、誰もが動画を撮影し、情報を発信できる時代です。YouTubeなどのプラットフォームには日々膨大な映像がアップロードされており、効果的に映像と音声を使って情報を伝えるスキルが求められています。この授業では、映像制作を通じて、コミュニケーションの手法としての映像の重要性を学びます。

<この授業の特色>
・本授業はドキュメンタリー制作の基礎コースです。テレビ制作の基本工程「企画、取材、編集、放送」を実践的に学びます。
・学生はチームを組み、「人」というテーマに基づいたドキュメンタリーを制作します。取材対象者とのインタビュー、撮影、編集を通じて、映像作品を制作します。作品には字幕、音楽、ナレーションを加え、テレビスタジオでの実際の放送形式でプレゼンテーションを行います。
・授業では、取材対象者との信頼関係構築というドキュメンタリー制作の核心についても学びます。ジャーナリストや放送の専門家を招き、制作した作品に対する批評とフィードバックを行います。

<授業形式>
・授業は、講義とワークショップ、実践的なプロジェクトを組み合わせて行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
<授業の目的>
・企画、取材、撮影、編集、完全パッケージ化、放送の一連の基本技術を習得することです。

<到達目標>
・「何を伝えるか」というテーマの大切さを理解し、説明できる
・インタビューの大切さを理解し、取材対象者から「心の宝物」を聞き出すことができる
・取材対象者との信頼関係を築くための取材方法を理解し、実践できる

【身につく力】「知識・理解」「コミュニケーション能力」「協働して成し遂げる力」
授業計画
第1回 ガイダンス 目的・ゴール     
第2回 グループ分け 企画検討会議     
第3回 企画の決定                                          →(課題)企画書の完成            
第4回 取材先にコンタクト          
第5回 取材構成表の確定           
第6回 取材の基本(カメラワーク、インタビュー)と実践
第7回 取材実践の相互批評                                 →(課題)取材構成表の作成
第8回 取材構成表をもとに撮影とラッシュ(1)
第9回 取材構成表をもとに撮影とラッシュ(2) 
第10回 取材構成表をもとに撮影とラッシュ(3) →(課題)編集構成表の作成
第11回 編集(1) ナレーション録り、荒編集
第12回 編集(2) 本編集
第13回 編集(3) 映像インサート、字幕スーパー
第14回 作品仮完成 プレビュー 修正・提出  
第15回 上映会(スタジオなど)と相互批評     →(課題)レポート作成
関連科目
1年次と2年次に配当された映像制作科目、映像編集、現代マスメディア論、メディアビジネス特講D
準備学習等の指示
・ドキュメンタリー制作は、グループごとにテーマを決めて、大学の内外で取材します。リアルな取材ですので、相手の都合、天候などにより、授業時間外(土日や休日も含む)の取材・編集があります。
・民放やNHKのドキュメンタリー番組やニュース番組を視聴し、人物表現の様々な手法を参考にしましょう。
・教員が指定した映像作品を自宅で視聴してください。一日最低でも30分です。
教科書
教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。
参考文献
久保田賢一(2008)『映像メディアの作り方 情報発信者のための制作ワークブック』 北大路書房
黒岩亜純、宮徹(2017)『大学生のための動画制作入門』慶應義塾大学出版会
山登義明(2016)『ドキュメンタリーをつくる 2.0−スマホ時代の映像制作』 太洋社
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
・授業への参加度(20%)、課題やグループワークへの取り組み(30%)、作品評価(40%)、レポート(10%)
実務経験と授業との関連
・テレビ局で37年間、主に記者やプロデューサーの仕事をしてきました。企画ニュースやドキュメンタリーの制作を通じて、映像と深くかかわってきました。
備考
※1年次生優先(1、2年次生のみ履修可)