シラバス情報

科目名
映像制作応用
授業コード
25037
担当者名
山田 哲敬
副題
映像で「社会を見つめる」
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2024年度前期
教職免許種類

授業内容
<はじめに>
・今日の時代、誰もが動画を撮影し、情報を発信する能力を持っています。YouTubeでは、毎分数百時間の映像がアップロードされることから、映像と音声を用いた効果的なコミュニケーションスキルの重要性が高まっています。この授業では、映像制作技術を学ぶことで、学生たちがこれらのスキルを身につけることを目指します。

<この授業の特色>
・本授業はドキュメンタリー制作の応用コースで、学生はニュースリポーターや報道カメラマンの役割を体験します。
・具体的な課題として、地域の課題を取り上げ、その現状と背景を深く掘り下げた5分から8分の企画ニュースを制作します。この過程では、プロの映像ジャーナリストとしての作業プロセスを経験します。
・学生はグループで作業し、最終的にはスタジオを使用して完成した作品を「放送」形式で発表し、相互に批評します。
・重要なのは、社会を改善したいという意欲と、自分自身の力で物事を切り開く情熱です。

<授業形式>
・授業は、講義とワークショップ、実践的なプロジェクトを組み合わせて行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
<授業の目的>
・テーマの設定、取材の方法、撮影、構成、原稿、レポートの方法を習得することです。

<到達目標>
以下の4つの大切さを理解している
・テーマを選ぶ視点
・問題の背景を認識して取材の対象を探すこと
・取材対象者に寄り添うこと
・謙虚に、誠実に表現すること

【身につく力】「プレゼンテーション能力」、「協働して成し遂げる力」、「チャレンジする力」
授業計画
第1回 ガイダンス 目的・ゴール         
第2回 グループ分け 企画検討会議            
第3回 企画の決定                                              →(課題)企画書の完成
第4回 取材先にコンタクト           
第5回 ニュース原稿の書き方          
第6回 取材と編集でとても大切なこと 段取り、音、素材の整理整頓
第7回 取材構成表の確定                                    →(課題)取材構成表の作成            
第8回 取材構成表をもとに撮影とラッシュ(1)
第9回 取材構成表をもとに撮影とラッシュ(2)
第10回 取材構成表をもとに撮影とラッシュ(3)→(課題)編集構成表の作成
第11回 編集(1) ナレーション録り、荒編集
第12回 編集(2) 本編集
第13回 編集(3) 映像インサート、字幕スーパー
第14回 作品仮完成 プレビュー 修正      
第15回  上映会(スタジオなど)と相互批評   →(課題)レポート作成
関連科目
映像メディア論、映像制作基礎B、現代マスメディア論
準備学習等の指示
・ドキュメンタリー制作は、グループごとにテーマを決めて、大学の外で取材します。リアルな取材ですので、相手の都合、天候などにより、授業時間外(土日や休日も含む)の取材・編集があります。
・TVニュースを視聴し、新聞を読み、地域社会の問題を探し出し、考えてみましょう。「なぜ起きるのか。どのようにして起きるのか。解決策はあるのか」。
・NNNドキュメント(広島テレビ)、テレメンタリー(ホームテレビ)などドキュメンタリー番組もみることを心がけましょう。
・毎回30分以上の準備をしてください。
教科書
・教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。
参考文献
板谷秀彰(2014)「ドキュメンタリーカメラマンが伝授する映像撮影ワークショップ」玄光社MOOK
大脇三千代(2012)『社会の今をみつめてーTVドキュメンタリーをつくる』 岩波ジュニア新書
黒岩亜純、宮徹(2017)『大学生のための動画制作入門』慶應義塾大学出版会
安岡卓治(2019)『日本映画大学で実践している ドキュメンタリー映像制作の作法』 光邦
山登義明(2016)『ドキュメンタリーをつくる 2.0−スマホ時代の映像制作』 太洋社
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
・授業への参加度(20%)、課題やグループワークへの取り組み(30%)、作品評価(40%)、レポート(10%)
実務経験と授業との関連
・テレビ局で37年間、主に記者やプロデューサーの仕事をしてきました。また、テレビ朝日系列のニューヨーク特派員として、全米各地で海外取材も経験しました。
備考
※2年次生優先(2、3年次生のみ履修可)、映像制作基礎受講済が望ましい。