シラバス情報

科目名
世界の思想と現代社会Ⅱ
授業コード
16005
担当者名
山本 貴裕
副題
ヨーロッパの思想
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度前期
教職免許種類
高校一種(地理歴史)

授業内容
現在のグローバルな世界に住む私たちは、知らず知らずのうちにヨーロッパ思想の影響を受けています。この授業ではそのいくつかをとりあげ、私たちの世界観がいかにしてヨーロッパ発祥の思想に影響を受けているかを明らかにします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
アメリカ合衆国はヨーロッパ発祥のさまざまな思想が移民とともに流れ着き、定着した場所です。これらの思想は時を超えて今なおアメリカ人の世界観や価値観に影響を与え続けています。日本人も知らず知らずのうちに、欧米の思想の影響を受け、そのなかに生きています。ヨーロッパ思想を歴史的にとらえ、それをアメリカの思想や日本の思想と比較できるようになることが、この授業の到達目標です。

身につく力:①知識・理解
授業計画
第1回   講義と担当教員の紹介
第2回   プロテスタント vs.カトリック:信じれば救われる?
第3回   イングランドの宗教改革:跡継ぎをめぐる人間ドラマ 
第4回   スコットランドの宗教改革:神の前では国王もただの人間? 
第5回   カルヴァン主義 vs. アルミニウス主義:人間の運命は決まっているのか?
第6回   プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神:私たちは「鉄の檻」のなかに閉じ込められたのか?
第7回   人民主権:ポピュリズムの起源
第8回   イルミナティ/フリーメーソン陰謀説の登場:フランス革命の衝撃、福音主義の誕生
第9回   ミレニアリズム:この世は良くなっているのか、悪くなっているのか?
第10回  トクヴィルの見たアメリカ:民主主義は長続きするのか?
第11回  ディスペンセーショナリズム:イスラエルの国家が再建されるとこの世の終わりがやってくる?
第12回    ダーウィンの進化論:この宇宙に目的はあるのか? 
第13回  科学革命:宗教と科学のあいだにあるもの 
第14回  ハワイと西洋社会の出会い:カメハメハ大王の誕生 
第15回  アメリカ合衆国の分断:ヨーロッパ諸国の異なる価値観/世界観の衝突 


関連科目
「世界の思想と現代社会Ⅰ」「広島とハワイで学ぼう!飛び出せ国際人」「広い世界に飛び出そう」
準備学習等の指示
授業で配布するプリントやノートを参照しつつ、関連テーマについて本やインターネットでさらに調べてみましょう。授業の前後に30分ずつそのような時間をつくりましょう。
教科書
使用しません。必要に応じて授業資料を配布します。
参考文献
マックス・ヴェーバー(大塚久雄訳)『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 (岩波文庫)
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
授業への参加度(授業の感想15回分)が30%、定期試験(持ち込み不可)が70%の100%で評価します。
実務経験と授業との関連
なし
備考
授業開始「直後」から10分経過までを「遅刻」とします。それ以降は「欠席」扱いです。また私語は慎んでください。