シラバス情報

科目名
金融論Ⅱ
授業コード
21027
担当者名
村上 恵子
副題
金融と日本経済
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類

授業内容
本授業では、前期に開講する金融論Ⅰの内容を踏まえて、金融のデジタル化やフィンテック、仮想通貨、デリバティブや証券化など、新たな金融サービスや金融手法について学びます。また、中央銀行が経済に働きかけるために行う金融政策や、金融機関の経営上のリスク、そのリスクによって金融機関の経営が揺らいだ場合の対応策であるプルーデンス政策について学び、国際金融についても概観します。知識の定着を目的に、毎回授業の最後に小テストを実施し、その解答と解説を次週の授業の冒頭で説明します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
新たな金融サービスや金融手法、金融政策、国際金融に関する基本的な知識や理論について学び、それらの概念や理論を説明できる力と、授業内容に関連する新聞記事やニュースを正しく理解し、その記事等について自ら考察・分析する力を身につけることを目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 イントロダクション・金融論Ⅰの復習
第2回 金融革新の進展(1)金融のデジタル化とフィンテック
第3回 金融革新の進展(2)仮想通貨とブロックチェーン
第4回 金融革新の進展(3)デリバティブ
第5回 金融革新の進展(4)証券化
第6回 金融政策(1)金融政策の手段と波及メカニズム
第7回 金融政策(2)伝統的金融政策と非伝統的金融政策
第8回 金融政策(3)金融政策運営上の論点
第9回 金融政策(4)海外中央銀行の金融政策
第10回 プルーデンス政策(1)金融機関経営上のリスク
第11回 プルーデンス政策(2)プルーデンス政策の分類
第12回 プルーデンス政策(3)プルーデンス政策運営上の論点
第13回 国際金融(1)国際収支の仕組みと動向
第14回 国際金融(2)外国為替市場と外国為替相場
第15回 国際金融(3)為替レートの決定要因
関連科目
本講義を履修するにあたっては、あらかじめ金融論Ⅰ、マクロ経済学基礎Ⅰを履修しておくことが望ましいです。その他に、金融システム論や金融政策論、国際金融論などもこの科目の関連科目です。
準備学習等の指示
受講前には、前回授業で指示されたテキストの該当箇所を読んできてください。分からない用語は事前に調べておくと授業がよりわかりやすくなります。毎回、約60分は予習や復習に時間をかけることを心がけてください。
教科書
中島真志・島村髙嘉『金融読本』東洋経済新報社、2023年、2,640円
参考文献
・家森信善『金融論(第3版)【ベーシック+】』中央経済社、2022年
・鎌田康一郎『金融論 Theory & Practice (ライブラリ 現代経済学へのいざない 3)』新世社、2022年
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、授業中の小テスト40%として総合的に評価します。なお、広島経済大学学内定期試験細則に従い、出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は定期試験の受験は認めません。
実務経験と授業との関連
備考
・授業中の私語は厳禁です。
・金融に関するニュースに関心を持ち、この授業で学んだ内容との関わりについて考える習慣をつけましょう。