シラバス情報

科目名
アメリカ経済
授業コード
21044
担当者名
小笠原 礼以
副題
経済理論で学ぶアメリカ経済事情
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2024年度前期
教職免許種類

授業内容
アメリカ経済の現状と課題について学びます。ご存知のように、アメリカは世界最大の経済大国であり、金融、IT、エネルギー、農業などの企業(産業)部門は言うまでもなく、巨大な消費市場を形成する家計部門、財政政策や通商政策を担う政府部門、金融政策を決定する中央銀行など、アメリカの各経済主体の動向は、日本を含む世界経済全体に多大な影響を及ぼします。本講義では、まず近年のアメリカ経済をマクロ的側面から概観することで同国の経済構造を数量的に把握し、次に産業構造、金融資本市場、農業・エネルギー分野の変容や直面する課題、家計の消費貯蓄行動や所得格差の現状、政府の経済政策や社会政策の理念と変遷、中央銀行による金融政策の影響などについて見ていきます。また、日米関係や米中関係、世界金融危機(リーマン・ショック)、GAFAM、環境問題、移民問題など、アメリカ経済をとりまく近年の重要なトピックスについても適宜解説します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
世界経済や日本経済を理解するうえで不可欠なアメリカ経済の動向を説明できるようになることを目的とします。また、アメリカ経済や日米経済関係、米中経済関係に関するニュースを論理的に分析できる力を身につけることを目的とします。さらに、アメリカ経済の問題点とその背景、日本や世界に与える影響などに関して、自分の意見を述べられるようになることを目標にします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 アメリカマクロ経済の概要①国民経済計算の体系
第3回 アメリカマクロ経済の概要②国内総生産
第4回 アメリカマクロ経済の概要③国際収支構造
第5回 アメリカの産業構造の変容
第6回 アメリカの金融資本市場
第7回 アメリカの農業・エネルギー部門
第8回 アメリカの家計部門と所得格差
第9回 アメリカの財政政策
第10回 アメリカの社会保障政策
第11回 アメリカの通商政策と日米・米中経済摩擦
第12回 連邦準備制度と金融政策
第13回 リーマン・ショックと世界金融危機
第14回 アメリカの移民政策
第15回 アメリカ経済に見る市場経済の功罪
関連科目
関連する内容を持つ科目:国際経済基礎Ⅰ、国際経済基礎Ⅱ、経済政策論基礎、社会政策論基礎、経済政策論、財政政策論、金融政策論、国際貿易論、国際金融論など
準備学習等の指示
講義内容の復習のため課題は必ず提出して下さい。自分の言葉でまとめることで、講義で教わったことを体系的に整理できると同時に、理解できていないポイントも把握することができます。
教科書
教科書は使用しません。毎回講義資料を配布します。
参考文献
田端克至『みんなが知りたいアメリカ経済』創成社、宮田 由紀夫・玉井 敬人『アメリカ経済論入門』晃洋書房
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%、課題30%で評価します。出席回数が授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
備考