教育相談 【教職】

51026

上手　幸治

2.00単位

2年

2024年度後期

中学一種（社会）、高校一種（地理歴史）、高校一種（公民）、高校一種（商業）、高校一種（情報）

教育相談は、児童生徒が自己理解を深めたり好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動です。児童生徒の発達の状況に即しつつ、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的知識（カウンセリングの意義、理論や技法に関する基礎的知識を含む）を身に付けます。

教育相談をテーマとし、以下のことを到達目標とします。
1)学校における教育相談の意義と理論を理解できるようになる。
2)教育相談を進める際に必要な基礎的知識を理解できるようになるとともに、カウンセリングの基礎的な姿勢や技法を習得できるようになる。
3)教育相談の具体的な進め方やそのポイント、組織的な取組みや連携の必要性を理解できるようになるとともに、さまざまな事例に応じた対応方法を習得できるようになる。
【身につく力】「知識・理解」「コミュニケーション能力」「問題解決力」

第１回　教育相談の意義と理論　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
第２回　心理学の基礎理論や概念　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　
第３回　カウンセリングマインドの基礎理論　　　　　　　
第４回　ロールプレイ　ー2つの態度ー　　　
第５回　紙上応答訓練　ー紙に書かれた相談への応答ー　　　　　　　　　　　
第６回　聴取応答訓練　ー音声で語られた相談への応答ー　　　　　　　　　　
第７回　問題への対応　ー問題の早期発見・問題発生の予防ー
第８回　教育相談の組織作りと運営の進め方　ー校内連携ー　　　　　　　　　　　
第9回　登校への刺激はある方がよいのか　ー不登校の事例ー　　　　　　　　　　　
第10回　いじめ発生のメカニズムと対応　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
第11回　虐待被害の影響と対応　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　
第12回　危機対応と描画によるアプローチ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
第13回　保護者・専門機関との連携の工夫
第14回　教師のメンタルヘルスを維持する方法　
第15回　総括のロールプレイ「乗り越えた体験」

生徒・進路指導論

受講前に必ず資料冊子の内容を読み、用語を調べるなどして課題意識を持って講義に臨むようにしてください（約15分以上）。また、受講後は講義で紹介した文献等に積極的に当たり、理解を深めるようにしてください。

テキストの代わりに参考となる資料冊子を配付します。

『生徒指導提要』（平成22年3月　文部科学省）

定期試験を実施します。

定期試験（1015字以上1155字以内）の成績（60 %）、小レポート（20％）、授業への参加度（20％）
により評価します。
授業への参加度は、ペアワークを含めた対話の練習を行いますので、積極的にディスカッションしてください。
11回以上の出席はさらに加点します。

スクールカウンセラーとして教育現場で12年以上相談業務に取り組んできました。
その経験を活かして、児童生徒・保護者への教育相談の手法、学校内外の支援者との連携、現代の教育現場の課題、などを講義します。