シラバス情報

科目名
世界の思想と現代社会Ⅲ
授業コード
16006
担当者名
岡本 弘道
副題
東アジア、儒教、革命の思想
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類
高校一種(地理歴史)

授業内容
「世界の思想と現代社会Ⅲ」では、中国を中心とした東アジアの人々の思想について学びます。そのために、まず古代中国に登場した「諸子百家」の思想が持つ多様性と歴史的な意義について検討します。次いで、東アジアの「伝統社会」を形成した儒教・仏教・道教思想の歴史的展開と国による受容の違いについて解説します。また、近現代の東アジア社会を左右する思想としての「資本主義」「国家主義」「社会主義」についても考察を深めていきます。中国に焦点を当てつつも、比較史の視点と交渉史の視点を重視して東アジア各国の多様性を確認しながら掘り下げることにより、より構造的・立体的な理解を目指します。原則として毎回事前課題を出し、授業中に回答を踏まえた解説を行います。

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
中国の社会思想の源流、及びその東アジア諸国への広がりと影響について理解する。日本・中国・朝鮮半島における儒教・仏教・道教思想の定着のあり方の違いを理解する。現在の中国政府の統治理念と社会思想の関係について理解する。また東アジアの社会において「資本主義」「国家主義」「社会主義」が及ぼす影響について理解する。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「情報リテラシー」 
授業計画
第 1回 ガイダンス
第 2回 「諸子百家」の諸相
第 3回 ギリシャ・ローマの思想と「諸子百家」の思想
第 4回 法家思想・儒家思想と王朝国家
第 5回 仏教伝来と「三教」の形成
第 6回 儒学の展開と朱子学・陽明学
第 7回 中国の民間宗教と「邪教」
第 8回 東アジアにおける資本主義の萌芽
第 9回 ヨーロッパのアジア進出と主権国家への転換
第10回 東アジアの近代化と社会思想の国際交流
第11回 中国国民党と中国共産党の展開
第12回 冷戦体制におけるイデオロギーと社会思想
第13回 「開発体制」から「社会主義市場経済」へ
第14回 21世紀における資本主義と社会主義・国家主義
第15回 これからの東アジアにおける社会思想のあり方とは
関連科目
世界の思想と現代社会Ⅰ 世界の思想と現代社会Ⅱ 世界の思想と現代社会Ⅳ
東洋史Ⅰ 東洋史Ⅱ
準備学習等の指示
第2回以降は、事前課題を指示しますので、授業までにしっかりと取り組んでください。
また授業後にノートの整理・疑問点の発見など復習を十分に行って下さい。
事前課題と復習には、それぞれ30分程度以上かけるようにしましょう
教科書
特に指定しません。
参考文献
授業中に適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の成績(70%)と授業への参加度等の評価(30%)で総合的に判断します。
出席回数が11回以上からの出席は100点満点の外枠で評価します。ただし、100点を超えた場合は100点満点とします。
出席回数が3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。

実務経験と授業との関連
なし
備考
なし