シラバス情報

科目名
実践地域経済論
授業コード
21057
担当者名
加藤 博和
副題
国内外の事例を通してまちづくりを学ぶ
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類

授業内容
「地域経済論」(前期)を踏まえて、まちづくり(地域づくり)の歴史や意義を理解するとともに、「見つける→磨く→伝える→続ける→広げる」のプロセスに即して、まちづくりの実践例を学びます。いろいろなまちづくりの事例を取り上げ、魅力あるまちに必要なことを考えていきます。
新聞記事などを用いて、地域の問題や課題を提起し、現状把握や解決策を考えるグループワークを行います。レポートはチェックして返却します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
まちづくりの歴史と基本的な考え方(プロセス)を理解し、その内容を説明することができるようになること、あわせてまちづくりの事例を通して実践手法を修得し、それらを実践で生かせることを目標としています。
問題解決・政策提言型のグループワークを取り入れ、「コミュケーション能力」、「協働して成し遂げる力」、「プレゼンテーション能力」も養います。

【身につく力】「論理的思考力・分析力」、「問題解決力」、「協働して成し遂げる力」
授業計画
第 1回 ガイダンス—まちづくりとは何か?
第 2回 まちづくりの歴史と意義
第 3回 まちづくりの主体
第 4回 まちづくりの枠組み
第 5回 まちづくりの目標
第 6回 まちづくりのプロセス①−見つける・磨く−
第 7回 まちづくりのプロセス②−伝える−
第 8回 まちづくりのプロセス③−続ける・広げる−
第 9回 RESAS(地域経済分析システム)① 地域分析の方法
第10回  RESAS(地域経済分析システム)② 地域分析の実際
第11回  RESAS(地域経済分析システム)③ 地域分析結果の考察
第12回  RESAS(地域経済分析システム)④ 地域分析結果の発表
第13回  地域商業・コミュニティビジネス
第14回  地域景観・デザイン・交通
第15回  まちづくりの要件・まとめ
関連科目
地域経済論
経済地理
準備学習等の指示
事前に配布する資料等をあらかじめ読んできてください。30分以上は予習にかけましょう。
授業で取り上げた事例をさらに調べるなど、復習に60分以上はかけましょう。
教科書
教科書は使用しませんが、レジュメ・資料等のプリントを配布します。
参考文献
日本経済新聞社地域報道センター(2022)『データで読む地域再生 「強い県・強い市町村」の秘密を探る』日経BP 日本経済新聞出版。
みずほ総合研究所 編(2018)『キーワードで読み解く地方創生』岩波書店。
増田 寛也(2014)『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』中公新書。
藻谷 浩介/NHK広島取材班(2013)『里山資本主義—日本経済は「安心の原理」で動く』角川書店。
横石 知二(2007)『そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生』SBクリエイティブ。

日経ビッグデータ(2016)『RESASの教科書 リーサス・ガイドブック』日経BP。


定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
成績は、授業への参加度 30%(受講カードの内容、RESASを使ったグループワークへの参加度)、レポート(2回)70%で評価します。
レポートは、指示した書式・分量で作成されているか(誤字・脱字がないか)、自分の考えを論理的に、具体的に説明できているかどうかを評価します。
実務経験と授業との関連
私は、2003年3月から広島県庄原市の庄原商工会議所で3年余り勤務しました。商工会議所とは、その地域の商工業者によって組織されたもので、地域の発展を目指して運営されています。庄原市には、1989年に開学した広島県立大学(現・県立広島大学)があり、大学の持つ研究シーズを活用して、地域の課題解決や新製品・新商品の開発などを図ろうと、商工会議所と庄原市(行政)と大学で「しょうばら産学官連携推進機構」という新たな組織を設立し、私はそのコーディネータ(初代)としてまちづくりの一翼を担いました。そうした実務経験も授業に生かしていきます。
備考
・RESASを使った分析作業を行うため、パソコンが必須です。授業に持参してください。
・RESASを使ったグループワークを行いますので、できるだけ欠席しないようにしてください。
・受講心得:私語や遅刻は厳禁です。注意後、受講態度に改善がみられない学生については、厳正に対処します。