教員名 : 平本 賢了
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科目名
アセアン経済
授業コード
21046
担当者名
平本 賢了
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2024年度前期
教職免許種類
授業内容
本講義は、ASEANの成立過程から今日に至るまでの発展過程を、政策面から学びます。現在、ASEANは10カ国で構成されています。しかし、これらの国をつぶさに観察すると、国土面積や人口、資源の有無、そして発展段階に大きな違いがあります。さらに、社会や文化においても大きな違いが見られることから、多様性に富む地域と言えるでしょう。それゆえ、この地域への理解を深めるためには、経済だけでなく、歴史、地理、社会そして文化などの学びが求められるという点で、ユニークな学びが得られると思います。こうした点も踏まえながら、本講義ではASEAN成立の背景および加盟各国の経済発展過程について学びます。また、近年、ASEANの経済発展をさらに推し進めるためのキーワードとして、連結性という表現がよく使われていますが、その背景や取り組みについても理解を深めてゆきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ASEANは日本と長い経済関係を有していることからも、皆さんに是非、身につけてほしい点は、以下です。
1.ASEANがどのような地域であるのか、経済だけでなく歴史や社会あるいは文化的な見方でもよいので、簡単に説明ができるようになることを目指します。 2.ASEANと日本との関係をさらに前進させるためには、どのような取り組みや関わりが大切か、自分の考えや意見を持つことを目指します。 【身につく力】「知識・理解」と「論理的思考力・分析力」、「情報リテラシー」 授業計画
ASEAN地域の全体像が理解できるよう、授業を進めてゆきます。
また、授業のはじめに5分程度、前回授業の振り返りを行います。 第1回 東南アジアの歴史・社会および文化 第2回 東南アジアの経済史①欧米諸国による支配期の経済と社会 第3回 東南アジアの経済史②第二次世界大戦と政治的独立 第4回 ASEANの誕生とその背景 第5回 ASEANの経済発展①初期条件と政府の役割 第6回 ASEANの経済発展②天然資源 第7回 ASEANの経済発展③工業化戦略と市場 第8回 ASEANの経済発展④直接投資と産業構造 第9回 ASEANの経済発展⑤経済指標からみた発展過程の概観 第10回 ASEAN加盟国の経済①シンガポールとマレーシア 第11回 ASEAN加盟国の経済②タイとフィリピンおよびインドネシア 第12回 ASEAN加盟国の経済③カンボジア、ラオス、ミャンマー(CLM) 第13回 連結性強化への取り組み 第14回 ASEAN経済共同体(AEC)の発足と直面する課題 第15回 コロナ後のASEAN経済の現状の取り組み、授業のまとめ 関連科目
皆さんの関心や理解がさらに深まるよう、国際経済関係科目の授業を積極的に履修してください。
「国際経済基礎Ⅰ」、「国際経済基礎Ⅱ」、「中国経済」、「開発経済」および「国際貿易論」 準備学習等の指示
多岐にわたるトピックスを取り扱いますので、特に復習を大切にしてください。授業資料を配布しますので、授業後は復習として振り返り学習をしっかりと行いましょう。また、次回の学習内容を伝えますので、予習として新聞や雑誌などを使って、必要な情報や資料の収集をしましょう。復習と予習には、それぞれ30分以上をこうした時間にあてましょう。
教科書
授業資料としてプリントを配布します。
参考文献
山影進編『新しいASEAN-地域共同体とアジアの中心性を目指して-』、アジア経済研究所、2011年、
鈴木早苗『ASEAN共同体-政治安全保障、経済・社会文化』、アジア経済研究所、2016年など。 参考文献の紹介は、授業において随時行ないます。 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
成績評価は以下に基づき、総合的に評価します。
・定期試験:80% ・小レポートと授業への参加度:20% ※出席回数が11回以上の出席者については、授業への参加度に加味して評価をします。 実務経験と授業との関連
備考
気持ちの良い授業を行うことを心がけます。皆さんは以下のことを意識していただき、授業に参加してください。
(1)授業には毎回出席しましょう。 (2)授業中の私語や飲食は厳禁です。 |