シラバス情報

科目名
理論経済学特論Ⅰ
授業コード
71005
担当者名
堀江 真由美
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度前期
教職免許種類

授業内容
現在、ミクロ・マクロ経済学、実験・行動経済学など、幅広い研究分野において、理論モデルを用いた分析手法を理解することが必須となっています。本特論では、理論経済学のミクロ経済学分野から、ゲーム理論をベースとしたミクロ経済学理論、意思決定理論に関わる基礎知識を習得し、関連分野の文献で用いられる手法を身につけ理解を深めていきます。そのため、本特論では、受講者と一緒にテキストを輪読して問題を解くトレーニングを行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ゲーム理論、ミクロ経済理論、応用ミクロ経済学、意思決定理論を中心とした理論経済学分野の基礎知識を習得し、論文読解に必要となる理論的手法を身につけ使えるようになることを目指します。
授業計画
第1回:情報の経済学について(対象と手法)
第2回:情報の非対称性と逆淘汰
第3回:シグナリング
第4回:スクリーニング
第5回:モラルハザード
第6回:隠された情報とモラルハザード
第7回:隠された行動と情報:ハイブリッドモデル
第8回:メカニズム・デザイン(対象と手法)
第9回:支配戦略によるインプレメンテーション
第10回:ベイジアン・インプレメンテーション
第11回:参加制約
第12回:ベイジアン・メカニズムの最適性
第13回:主観的期待効用理論
第14回:非期待効用理論
第15回:曖昧さと非期待効用理論
関連科目
ミクロ経済学,マクロ経済学,数理経済学特論
準備学習等の指示
報告担当の受講者は、担当箇所の解説ができるよう事前に準備をし、それ以外の受講者は必ず予習をしておいてください。問題演習の課題を出しますので、次回の講義までの間に、必ず問題を解いて来るようにしてください。(平均して、2時間以上の予習・復習・問題演習の学習時間が必要となります。)
教科書
受講生の到達目的と理解度に応じて、テキストを選択します。(具体的には、参考文献の中から選ぶことも可能です。)
参考文献
船木由喜彦 『ゲーム理論講義』 新世社 2012年
岡田章 『ゲーム理論』 有斐閣 2011年
Mas-colell, Winston, and Green, “Microeconomic Theory,” 1995, Oxford University Press.
Macho-Stadler and Pérez-Castrillo, “An Introduction to the Economics of Information: Incentives and Contracts”, 2001, Oxford University Press.
ミルグロム,ロバーツ 『組織の経済学』 NTT出版 1997年
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
テキストの発表,参加度,課題を総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考