シラバス情報

科目名
組織マネジメント論
授業コード
26021
担当者名
岡本 康昭
副題
組織によるマネジメント
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類

授業内容
組織は資源の塊であり、個人ではできないことでも組織があるおかげで実現できることも少なくありません。組織が成り立つためには、「共通の目的」と、その目的に向かって「協働する意思」と、そのプロセスを支える「コミュニケーション」が必要だといわれます。
この講義では、人間がモチベーションを発揮するためのミクロ的視点からの組織の仕組みと、それを活かすためにはどのように組織をデザインすればよいのかというマクロ的視点からの仕組みの両面から組織をマネジメントすることを考えていきます。マネジメントの視点からのみ考えるのではなく、フォロワーとしての視点からも考えていきます。
本シラバスの内容を理解して受講することを勧奨します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1. 経営組織に関する代表的な理論を修得し、説明することができるようになれること。
2. 自分の属する身近な組織について具体的で建設的な分析ができるようになれること。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 組織としての企業 〜バーナードの3要素〜
第3回 個人のモチベーション 〜マズロー、マグレガー、ハーズバーグ、ブルーム〜
第4回 集団のコミュニケーション 〜同調圧力、集団浅慮、コミュニケーション・ノイズ〜
第5回 管理者のリーダーシップ 〜コンティンジェンシー理論、パス・ゴール理論〜
第6回 組織構造の特徴 〜複雑性と管理原則〜
第7回 組織構造の機能 〜分業の類型、ライン・スタッフ〜、終了後小テスト実施
第8回 小テスト解説と中間のまとめ
第9回 組織のデザイン 〜職能別組織と事業部制組織〜
第10回 組織文化 〜経営理念、戦略的意義〜
第11回 人材の育成と管理 〜人事制度、人事評価〜
第12回 組織をマネジメントする 〜リーダーシップとフォロワーシップ〜
第13回 組織の変革と阻害要因 〜ブリッジズとコッターの理論〜
第14回 イノベーションを生む組織 〜ジレンマとトラップ〜
第15回 まとめ
関連科目
経営組織論、人的資源管理論、経営管理論、経営戦略論
準備学習等の指示
予習:授業前日までにHUENAVにレジュメを掲示しますので、1時間を目途に目を通してテーマを把握しておきましょう。
復習:授業を聞きながら補記した内容などを含めて、再度資料等を活用して知識の定着に努めましょう。参考文献として掲げた資料などの該当箇所を読むと更に理解が深まります。復習は合計で2時間が目途です。
教科書
教科書は使用しません。事前にレジュメを掲示しそれを活用して講義を進めていきます。
参考文献
高木晴夫(2001)『組織マネジメント戦略』有斐閣、2,900円+税
金井壽宏、高橋潔『組織行動の考え方』東洋経済新報社、2400円+税
スティーブンP.ロビンス『新版・組織行動のマネジメント』ダイヤモンド社、2009年、3080円+税
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%:組織行動及び組織構造の両面の主要な考え方について客観問題または論述する問題で到達の度合を評価します。
中間小テスト30%:知識の定着を確認するために中間テストを実施し、評価の30%に充当します。
中間小テストは、HUENAVIにより、第7回目の講義後から第8回目の講義日前日までの間に自宅で取り組んでもらいます。
出席回数が11回以上の出席者は授業の参加度を評価に加味します。なお、出席回数が授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めませんので注意してください。

実務経験と授業との関連
メガバンク、インターネットバンクで企業の経営分析、審査、コンサルを通して経営に関わってきました。その経験に基づいて、実務との関連に重点をおいて、フォロワーとしての視点とマネジメントする側の視点の両面から解説します。
備考
この講義で学んだ知識を活用して、自分の身近な組織をより発展させる建設的な方法を具体的に考えてみましょう。