シラバス情報

科目名
不動産実務法務Ⅲ
授業コード
33009
担当者名
河口 忠史
副題
不動産の法令上の制限・取引にかかる税や評価その他(もう3点UP)
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2024年度前期
教職免許種類

授業内容
不動産実務法務Ⅰ・Ⅱ・Ⅲでは、毎年10月に行われる宅地建物取引士資格試験(通称、宅建士試験)に向けて、試験合格を目指すための授業を行います。

宅建士は不動産業界では必須の国家資格といわれ、関連する建設業界や金融業界などでも評価されるので、履歴書に書いて就活でのアピールに活用できます。

不動産実務法務Ⅰを後期に実施し、Ⅱ・Ⅲを前期に実施して、この3科目で試験の出題範囲の全体(4択問題 50問)をカバーします。
・不動産実務法務Ⅰ⇒売買契約、賃貸借契約などの「権利関係」(出題50問中、14問程度出題)
・不動産実務法務Ⅱ⇒不動産業界の規制法である「宅建業法」(出題50問中、20問程度出題)
・不動産実務法務Ⅲ⇒不動産自体に関する規制や税金「法令上の制限など」(出題50問中、16問程度出題)

授業の後に、単元の進度に応じて、復習のためにHUENAVIを用いた小テスト(選択式)を出題します。
(小テスト回数 不動産実務法務Ⅰ:18回程度、不動産実務法務Ⅱ・Ⅲ:9〜10回程度)
また、別途有償配付する過去問題集から重要問題を抜粋して、授業の中で解説します。

どの科目も、他の科目を受講したことを前提とはしていません。
各科目の内容は、重複なく独立していて、どの科目からでも、1科目だけでも、資格試験の準備ができます。

モデル履修計画
(後期にⅠを履修)⇒(前期にⅡ、Ⅲを履修)⇒10月に宅建士試験を受験
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「チャレンジする力」

実務法務Ⅲでは、3分野の内の「法令上の制限、税・その他」分野を学びます。なお、宅建士試験では、3分野全体から4択問題50問、「法令上の制限」分野から16問出題されます。

この科目では、不動産自体にかかる規制法や、不動産取引で発生する税金、不動産の評価、土地や建物の特性など、不動産取引に関連するさまざまな知識を習得することを目的とします。
また、国家資格である宅建士試験に向けて、資格取得に必要な制度の理解と試験問題への当てはめを習得して、肢の正誤を判断できるようになります。

なおまた、将来、自分が注文住宅を建てる際には、建蔽率などデザインの制約を理解できるようになります。また、街歩きをする際に、街の建物の様子や、妙な建物の形の理由などを想像できるようになります。
授業計画
テキストに従って目次の順に全範囲を学習していきます。
また、授業の後に、単元の進度に応じて、復習のためにHUENAVIを用いた小テスト(選択式)を出題します。
(小テスト回数 不動産実務法務Ⅰ:18回程度、不動産実務法務Ⅱ・Ⅲ:9〜10回程度)

第 1回・都市計画法)都市計画区域、用途地域
第 2回・都市計画法)補助的地域地区、計画決定の手続き
第 3回・都市計画法)開発許可制度
第 4回・都市計画法)都市計画事業制限
第 5回・建築基準法)用途規制、建蔽率/容積率規制
第 6回・建築基準法)斜線規制、防火地域の規制、接道義務
第 7回・建築基準法)単体規定、建築協定
第 8回・国土利用計画法
第 9回・農地法
第10回・土地区画整理法
第11回・不動産取得税、固定資産税
第12回・所得税(譲渡所得)、印紙税
第13回・登録免許税、地価公示
第14回・不動産鑑定評価、住宅金融支援機構
第15回・景品表示法、土地・建物の構造と特性
関連科目
・不動産実務法務Ⅰ(後期) 不動産の売買契約、賃貸借契約などの「権利関係」
・不動産実務法務Ⅱ(前期) 宅地建物取引業法(不動産業の規制法)
・不動産実務法務Ⅲ(前期) 不動産に関わる法令上の制限や不動産の税金

各科目は、他の科目の履修を前提としていません。
それぞれの内容は独立しているので、どれからでも始めることができます。
1科目だけ受講しても、試験出題範囲内の対応分野への対策ができます。

モデル履修計画
(後期にⅠを履修)→(前期にⅡ、Ⅲを履修)→10月に宅建士試験を受験
準備学習等の指示
基本的に、予習は不要です。逆に、復習をしっかりとしてください。

目安としては、授業と同じ位の時間(1時間半)をかけて復習し、HUENAVIの小テストを解き、その解説を読んで、習得した知識の確認をします。

また、別途に有償で頒布する問題集を使って、同じテーマの過去の本試験問題(4肢択一問題)を解いて復習します。

問題演習で大事なのは正解することよりも、「解こうとする」ことです。これによって誤解や記憶違いを見つけて、そこをテキストで復習することで、理解と記憶が深くなります。
また、本試験では2時間で4択問題50問が出ますので、標準的には1問2分で解く必要があり、演習を繰り返すことで、すばやく解答できるようになります。

教科書
1.テキスト: 「2024 LEC東京リーガルマインド 出る順宅建士 合格テキスト (3)法令上の制限・税・その他」 ※1
2.問題集 : 「2024 LEC東京リーガルマインド 出る順宅建士 ウォーク問 本試験問題集 (3)法令上の制限・税・その他」(別売) ※2

※1のテキストは、無料で、講義内で配付します。
※2の問題集は、別途ご購入が必要です。(税込 1,800円程度)
講義内で、お振込用紙を配布します。
振込方法・購入期限などの詳細につきましては、第1回目の講義時にご案内します。
参考文献
不動産適正取引推進機構 <a href="http://www.retio.or.jp/" target="_blank">http://www.retio.or.jp/</a>
・一般の市民に向けた啓発としての、不動産売買や不動産賃貸の手引きの参照。

授業に直接関係はありませんが、より実社会に近い形の不動産取引の雰囲気を知ることができます。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
評価割合は、定期試験60%、(小テスト+授業への参加度)40%とします。
小テストは、単元ごとに、HUENAVIを用いて実施し、9〜10回程度を予定しています。


<出席回数の取扱い>
・出席回数が11回以上の出席者については、授業への参加度に加味します。
実務経験と授業との関連
なし
備考
宅地建物取引士資格試験
【実施団体】 (財)不動産適正取引推進機構 <a href="http://www.retio.or.jp/" target="_blank">http://www.retio.or.jp/</a>
【受験資格】 特になし (実務経験は不要)
【受験料】 8,200円 (※2023年度)

大まかな例年のスケジュール
【要綱発表】6月(官報および上記のURLにて)
【受験申込】7月
【試験日】 10月第3日曜日
【合格発表】11月末から12月初頃

なお、上記のURLで、過去の本試験問題を見ることができます。