シラバス情報

科目名
会計監査論
授業コード
22048
担当者名
東 幸代
副題
会計情報のうそ偽りを見抜く
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
本授業では、公認会計士によって行われる法定監査を中心に、財務諸表監査制度と監査業務の全体的な流れ、そしてこれらの根底にある考え方を学びます。財務諸表監査の目的や考え方を学ぶことは、監査を実施する側だけでなく受ける側にとっても重要です。簿記科目や会計学基礎とは異なり、電卓を使用した計算は行いませんので、計算が苦手な方でも受講できます。
通常、パワーポイントを使った授業形式で、穴埋め形式のレジュメプリントを毎授業web配布します。授業は、前回の復習・課題解説、本日の内容説明、本日の内容についての課題演習(記述問題や用語の穴埋め問題、正誤問題)で構成されます。課題については、次回の授業冒頭で解答・解説を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.財務諸表監査に関する基本的な理論や概念、公認会計士が実施する財務諸表監査の目的について理解し、説明することができるようになる。
2.具体的な監査の実施や監査報告、これら監査の根底にある考え方について専門用語を用いて説明ができるようになる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 ガイダンス、企業の資金調達と財務情報、アンケート回答
第2回 財務諸表の信頼性の保証と監査の必要性、課題(記述式)
第3回 財務諸表監査の目的と固有の限界、課題(記述式)
第4回 法定監査制度(1)会社法監査制度、課題(記述式)
第5回 法定監査制度(2)金融商品取引法監査制度、課題(記述式)
第6回 監査業務の全体像、課題(テキスト練習問題)
第7回 監査基準(1)意義と構成、課題(記述式)
第8回 監査基準(2)一般基準、課題(記述式およびテキスト練習問題)
第9回 監査の実施(1)リスク・アプローチ、課題(記述式)
第10回 監査の実施(2)監査手続と監査証拠、課題(テキスト練習問題)
第11回 監査の実施(3)ロールプレイング、課題(記述式)
第12回 監査結果の報告(1)監査報告書の意義と構造、課題(記述式)
第13回 監査結果の報告(2)監査意見の種類、課題(テキスト練習問題)
第14回 内部統制報告制度、課題(記述式)
第15回 まとめ
関連科目
会計学基礎、簿記入門、初級簿記Ⅰ、初級簿記Ⅱ、初級簿記演習、中級簿記、中級簿記演習、財務会計論
準備学習等の指示
予習(60分):次回の授業テーマについてテキストの該当箇所を読み、分からない用語があれば調べてください。
復習(60分):授業資料を見直し、専門用語などの知識を定着させるよう努めてください。分からなかったところについてはテキストの該当箇所を読んだり、参考文献を参照してください。
教科書
長吉眞一、伊藤龍峰、北山久恵、井上善弘、岸牧人、異島須賀子(2022)『監査論入門 第5版』中央経済社2,800円+税
参考文献
必要に応じて講義中に指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
課題および授業への参加度(40%):到達目標1.と2.の達成につながる課題(アンケート回答、記述式10回分、テキスト練習問題4回分)への取り組みを重視します。
・アンケート回答およびテキスト練習問題は1回提出するごとに2点で評価します。(アンケート回答+テキスト練習問題4回分)×2点=10点
・記述式の課題は1回提出するごとに3点で評価します。10回分×3点(指定された文字数以上で解答しているか、正しい文章構成や表現ができているか、問われていることに的確に答えられているか)
定期試験(60%):到達目標1.と2.の達成度を重視します。
実務経験と授業との関連
なし
備考
商業簿記や財務諸表の記載内容および会計の専門用語に関する基本的な理解があることを前提に授業を行います。したがって、とくに簿記科目および財務会計論を受講していることが望ましいです。
毎授業後の課題はHueNavi上で提出してもらいます。したがって、毎授業、PCを持参してください。