シラバス情報

科目名
マクロ経済学
授業コード
71002
担当者名
山根 智沙子
副題
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度前期、2024年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
本講義では、マクロ経済学の基本理論を体系的に学んでいきます。そのために必要な基礎的な用語や概念の確認、さらには数学的準備をしていきます。そのうえで、テキストに沿って受講者が教科書の各章を説明し、解説する形式で講義を進めていきます。随時、練習問題を解くことでより理解を深めていきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義を通じ、受講生は以下の3点ができるようになることを目標とします。

1.マクロ経済学の基礎的な概念や、基本となる分析の枠組みを十分理解すること
2.学術的な観点から金融政策や財政政策が効果を発揮するメカニズムを理解すること
3.現実のマクロ経済の動きを理解し、現在日本あるいは世界経済が直面している課題について分析する力を身につけること
授業計画
(前期)
第1回 マクロ経済学の基礎概念と数学的準備(1):マクロ経済変数と市場
第2回 マクロ経済学の基礎概念と数学的準備(2):微分、比較静学分析
第3回 マクロ経済学の考え方
第4回 家計の消費・貯蓄行動
第5回 企業の設備投資行動
第6回 資産市場
第7回 貨幣と銀行行動
第8回 長期の経済理論:閉鎖経済での長期の経済分析
第9回 長期の経済理論:開放経済での長期の経済分析(1)
第10回 長期の経済理論:開放経済での長期の経済分析(2)
第11回 経済の成長:生産水準の決定
第12回 経済の成長:経済成長モデル
第13回 経済の成長:経済成長を促進する要因
第14回 経済成長の理論:ソロー・モデル
第15回 経済成長の理論:内生的成長モデル
(後期)
第16回 短期の経済分析:短期の経済活動水準の決定
第17回 短期の経済分析:経済の市場調節
第18回 短期の経済理論:労働市場
第19回 短期の経済理論:閉鎖経済での短期の経済分析
第20回 短期の経済理論:開放経済での短期の経済分析(1)
第21回 短期の経済理論:開放経済での短期の経済分析(2)
第22回 失業:失業の定義
第23回 失業:失業の原因と調整が遅れる理由
第24回 経済政策と応用:財政政策
第25回 経済政策と応用:金融政策
第26回 財市場、資本市場、労働市場、一般均衡モデルの必要性
第27回 実物的景気循環(RBC)理論(1)
第28回 実物的景気循環(RBC)理論(2)
第29回 新しいケインジアン理論
第30回 金融危機とマクロ経済学
関連科目
ミクロ経済学
準備学習等の指示
予習、復習ともに1時間以上行うこと。授業の理解度がより高まります。
教科書
二神孝一・堀敬一(著)『マクロ経済学(第2版)』有斐閣
参考文献
二神孝一(著)『マクロ経済学入門(第3版)』日本評論社
武隈愼一(著)『マクロ経済学の基礎理論』新世社
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度、課題・報告内容によって総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考