シラバス情報

科目名
金融論特論
授業コード
71020
担当者名
西脇 廣治
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
本授業では、高度成長期以降のわが国金融システムの変遷について取り上げます。わが国の金融システムはこれまで銀行中心の金融システムでありましたが、近年、金融の証券化やシャドーバンキングと呼ばれる新しい動きが進んでいます。本授業では、まず、金融取引や金融構造などの金融システムの基本的枠組みを考察し、次に、金融自由化後のわが国の金融構造・金融システムの変化やバブル後の金融システム不安化の要因を考察し、さらに、今後の金融システム安定化の方策について検討します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業の目標は、金融システムおよび金融に関する理論と分析方法を修得することです。 
授業計画
第 1 回 金融論特論:ガイダンス
第 2 回 金融取引と金融市場    
第 3 回 中央銀行と金融機関
第 4 回 日本の金融構造と自由化・国際化   
第 5 回 金融規制
第 6 回 金融市場とは何か
第 7 回 金融市場の不安定性
第 8 回 アメリカの金融システムと日本の金融システム
第 9 回 規制と制度の経済学
第10回 金融規制の目的と必要性
第11回 金融の国際化と金融規制
第12回 シャドーバンキングシステム
第13回 マクロプルーデンス
第14回 銀行自己資本と金融システムの安定性
第15回 まとめ
関連科目
ファイナンス特論、国際金融論特論
準備学習等の指示
授業は質疑に基づく議論を中心とした演習形式で進めます。前もって資料等を配布しますので、必ず予習をしておいてください。
教科書
教科書は使用しません。授業に必要な資料はコピーして配布します。
参考文献
小村・守山・西脇・二上『金融システム論』多賀出版
酒井・前田『金融システムの経済学』東洋経済新報社
天谷知子『金融機能と金融規制』金融財政事情研究会
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
授業での発表内容と課題レポートにより評価します。
実務経験と授業との関連
備考