シラバス情報

科目名
開発経済論特論Ⅱ
授業コード
71031
担当者名
平本 賢了
副題
単位数
2単位
配当年次
1年
開講学期
2024年度後期
教職免許種類
高校専修(地理歴史)

授業内容
発展途上国への開発を推し進めてゆく課題を社会開発の視点から検討した同授業Ⅰを踏まえ、本授業では一義的ではない開発の考え方や特徴を整理しながら、開発が単に経済の領域にとどまらず政治・社会などの広範な領域を含む国家による大事業であることを理解します。換言すれば開発による成長やその背後にあるメカニズムや意義を理解するためには、これらを視野に入れた複眼的・複合的あるいはインクルーシブな視点が求められることがわかります。殊に、開発主体となる政府に課せられた任務に鑑みると、社会の安定度を高め市場経済の健全な発展を目指し、かつそのプロセスで生ずる課題を回避・克服するためのさまざまな政策が依然として強く求められていることがわかります。経済や社会の構造がますます複雑化する今日の開発においても大きな課題となっている農村や離島・国境開発あるいはインフォーマルセクターの問題を、当該国家の開発政策から検討し理解を深めてゆきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
開発をめぐる今日的課題の整理と理解ができ、かつ説明できることを目標とします。
授業計画
第1回 授業のガイダンス
第2回 開発主義とは
第3回 開発における政府の役割
第4回 開発とナショナリズム
第5回 経済開発と成長のためのイデオロギー
第6回 開発体制の構造と展開および変容
第7回 1950-1960年代の開発と課題
第8回 1970-1980年代の開発と課題
第9回 1990年代以降の開発と課題
第10回 開発体制批判と民主化
第11回 ASEANにおける開発の現状
第13回 ASEANの開発①インドネシア
第14回 ASEANの開発②タイ
第15回 ASEANの開発③ベトナム、授業のまとめ
関連科目
開発経済論特論Ⅰ、国際経済交流論特論Ⅰ・Ⅱ、地域研究特論Ⅰ・Ⅱなど
準備学習等の指示
報告を行う形で授業を進めます。該当箇所を指定しますので、報告担当者は予め、レジュメを作成し準備をしてください。開発途上国(含む新興国)開発にかんする記事や情報の収集と理解に努めてください。
教科書
教科書は使用しません。資料を配布いたします。
参考文献
必要に応じて、授業の中で紹介いたします。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
授業への姿勢や態度、発表およびレポートなどをもとに、総合的に評価いたします。
実務経験と授業との関連
備考
なし