教員名 : 柴田 佳祐
|
科目名
政治学Ⅱ
授業コード
14014
担当者名
柴田 佳祐
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)
授業内容
この科目では、世界の国々の間で行われる政治 (国際政治) について学びます。具体的には、国際政治現象を理解するための基盤となる理論、概念、分析枠組みについて学習します。第2回から第6回の授業では、無政府状態、分析レベル、リアリズム、リベラリズム、コンストラクティヴィズムなどの国際政治学における基礎的な概念や理論を学びます。第7回から第11回の授業では、英国学派、従属論、規範理論、批判的国際理論など、さらなる理論的視座について理解を深めます。第11回から第15回の授業では、戦争、同盟、核兵器、内戦、テロリズムなどの安全保障上の重要課題とそれをめぐる各国の政治について学習します。授業を通じて、国際政治を理解する上で重要な概念や理論などを理解することを目指します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業を通じて、時事問題や社会問題を含む国際政治の動きについて、実際の側面と理論的な側面の両方から理解するための知識を身につけます。また、政治的分析能力や論理的思考力を養うことを目標とします。これにより、現実の国際政治現象を多角的に捉え、的確な判断を下せる力を育てることを目指します。この科目で【身につく力】は、「知識・理解」「論理的思考力」です。
授業計画
第1回 導入講義:国際政治学を学ぶ意義
- 国際政治学という学問分野の概要と学ぶ意義について説明する 第2回 国際政治の基本原理- 無政府状態をはじめとする国際政治の基本的な仕組みを理解しよう 第3回 分析レベルと分析アプローチ- 人間、国家、システムという3つのレベルから国際関係を把握しよう 第4回 リアリズム- 国際政治についての古典的な見方を学ぼう 第5回 リベラリズム- 平和や協調はどのようにして実現可能か考えよう 第6回 コンストラクティヴィズム- 国際社会における規範の伝播や受容について考えよう 第7回 英国学派- 国際社会論という考え方について理解を深めよう 第8回 従属論と世界システム論- マルクス主義的な国際政治の見方について学ぼう 第9回 規範理論- 国際政治における倫理の役割について考えよう 第10回 批判的国際理論- 従来の国際関係理論に対する批判的な立場について学習しよう 第11回 合理的戦争原因モデル- なぜ戦争が起こるのか考えてみよう 第12回 同盟- 国家はどのような場合に互いに手を結ぶのか考えてみよう 第13回 核兵器- 国際政治における核兵器の役割について理解を深めよう 第14回 内戦とテロリズム- 国家の内部で発生する民族紛争やテロリズムという問題について考えよう 第15回 現代の課題- 近年登場しつつある新たな国際問題について知ろう 関連科目
政治学の基礎的な概念や理論、国内政治を学ぶために「政治学Ⅰ」を履修することを推奨します。そして、歴史的な観点から日本の政治を理解するためには「日本外交史」を履修するとよいと思います。また、しばしば理論と歴史は車の両輪といわれますから、国際社会における政治の発展と変容の歴史、過去と現在の国際問題を理解するために「国際関係史」を履修することが推奨されます。
準備学習等の指示
授業の開始前は、次の授業についてHUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を使って事前に予習すること (約60分) が必要です。また、国内・国際社会における政治・外交の動きや国際問題を、新聞やニュースなどに目を通して把握しておくとよいと思います。授業の終了後は、授業内容について十分、復習しておくこと (約60分) などが必要です。
教科書
指定の教科書はありません。HUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を、授業の前に各自で印刷して授業に出席してください。授業の時には、自分のノートパソコンや事前に各自で印刷したレジュメ資料を持参して資料を参照できるようにしておいてください。メモを取ることが可能な環境を整えておくことを推奨します、必要に応じて、補助的な資料を配布することがあります。第1回目の授業の時に、詳しく説明します。
参考文献
予備知識に不安のある人や興味がある人には、以下の文献を推奨します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の結果 (100%) により評価します。出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、原則として定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
なし。
備考
授業中の私語は厳禁です。守れない者については以後の出席を認めません。皆さんで協力して快適な学習環境を作っていきましょう。
|