教員名 : 重本 洋一
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科目名
ファイナンス入門 c
授業コード
21003
担当者名
重本 洋一
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類
授業内容
本講義の目的は、大学1年生やファイナンスについての知識がほとんどない学生のために、ファイナンスの基礎知識を講義し、今後の専門科目の学習のための知的土台を提供するものです。また社会に出るにあたって、最低限必要となるお金についての基本的な情報を提供することも目的の一つです。
「ファイナンス」という言葉は一般的には以下の二つのケースで使われます。 1.会社の金融という意味でのコーポレートファイナンス 2.株式投資などの証券投資 両者は様々な形態で絡まりあっています。 本講義では学習の初期段階であることを考慮して、基礎的な内容とより身近なトピックを選んで解説をします。 レポートを提出してもらいます。レポートについては提出期限が過ぎた次の週の講義で、レポートのテーマの意義と重要性について解説をします。 また、講義の要所で問題演習を行い、その解説動画をアップします。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.お金に関する基本的な知識を習得し、今後のより高いレベルの科目の理解に繋げることを第一の目標とします。
2.金融・ファイナンスに必要な最低限の統計学・数学の知識を身につけて、専門科目の理解に活かせるようになることを目標とします。 3.金融・証券市場の仕組み、株式の仕組み、債券の仕組みについての基礎的な知識を身に着けて、社会人として、金融ファイナンスの専門家として、その知識を活かしていける土台を作ることを目標とします。 4.ファイナンス理論を習得する段階で論理的思考力・分析力を身を着けることを目指します。 【身につく力】「論理的思考力・分析力」 授業計画
第1回 ガイダンス(本講義の概要について)
金融・ファイナンスの基礎知識 第2回 金融・ファイナンスの仕組み—金融・ファイナンスとはどのようなものか、経済における役割— 第3回 預貯金の基礎知識ー預貯金の仕組みと複利計算の基礎ー ファイナンスの理解に必要な統計学・数学の基礎知識 第4回 ファイナンスの理解に必要な数学の基礎 第5回 ファイナンスの理解に必要な統計学の基礎—記述統計— 第6回 ファイナンスの理解に必要な統計学の基礎—Excelによる解説— 第7回 金利とは、金利計算の方法—金利とは何か、その計算方法— 第8回 割引計算—お金の時間価値、割引現在価値とは何か、その計算方法— 株式の基礎知識 第9回 株式会社と株式—株式会社の経済に果たす役割、株式とは何か— 第10回 株式の売買-—株式市場とは何か、その役割、株式取引の役割と方法 — 第11回 株式の売買—株価の意味— 第12回 Excelによる株価データの分析—株価収益率など— 債券の基礎知識 第13回 債券の仕組み—債券とは何か、債券の役割、債券の種類、株式との違い— 第14回 債券と利回り—債券価格と利回りの関係について— 第15回 Excelによる債券の分析—債券価格の決定メカニズムなど— *授業ではMicrosoft Excel、Microsoft Teams、Microsoft formsを多用しますので、ノートパソコン、タブレットなどを持参してください。なお、これらアプリの操作方法については、授業内で解説します。 関連科目
経済入門
準備学習等の指示
・新聞やニュースサイトの経済欄を毎日読んでください。
・不明な点があれば参考文献、教員などを通じてよく理解を深めておくことが重要です。 ・授業内容をより深く理解するため、毎回の授業後に最低30分は復習をしてください。 教科書
市販の教科書は使用しません。授業資料を配布します。
参考文献
砂川伸行 「コーポレートファイナンス入門」 日本経済新聞社
石野雄一「道具としてのファイナンス」日本実業出版社 岸本直樹・池田昌幸「入門・証券投資論」 有斐閣 田中真一・保田隆明「コーポレートファイナンス 戦略と実践」 ダイヤモンド社 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%、授業でのレポート30%の割合で評価します。
実務経験と授業との関連
備考
・マナーを守って受講してください.
・新聞やニュースサイトの経済記事をよく読むことに加え、経済事象に興味を持つことが大切です。 ・わからないことがあれば、いつでも遠慮なく質問してください。 ・毎回ノートPCを持参してください。 |