シラバス情報

科目名
環境経済学 a
授業コード
21051
担当者名
三苫 春香
副題
自然と共生するための経済学
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類

授業内容
今日、私たちは様々な環境問題に直面しています。地球温暖化など世界規模で発生する環境問題、大気汚染や水質汚染などの公害問題、大量消費社会によって深刻化した廃棄物問題、経済のグローバル化と国際貿易が環境に及ぼす影響など様々な問題が存在しています。この授業ではこれらの具体的な環境問題を取り上げながら、経済学のアプローチを用いて、環境問題はなぜ起こるのか、そして環境問題を解決するためにどのような方法があるのか学んでいきます。また、最近よく耳にするSDGsなど環境問題を取り巻く最新の状況についても触れたいと思います。講義内容を復習してもらうため、毎講義の後半に小テストを実施します。(点数は評定には含めません)
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義では、環境問題の背後に存在するメカニズムや環境問題に対する経済的なアプローチについて理解するための基本的な知識や思考力を身に着け、図式等を使って説明できるようになることを目標とします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 イントロダクション
第2回 地球温暖化の現状と将来のシナリオ
第3回 化石燃料とエネルギー安全保障
第4回 火力発電と原子力発電の特徴と課題
第5回 エネルギー政策の大原則とGX計画
第6回 環境問題が起こる仕組み(1):市場の失敗
第7回 環境問題が起こる仕組み(2):コモンズの悲劇
第8回 環境政策の基礎理論(1):直接規制
第9回 環境政策の基礎理論(2):環境税
第10回 環境政策の基礎理論(3):直接交渉
第11回 環境政策の基礎理論(4):排出権取引
第12回 環境の価値を測る手法(1)
第13回 環境の価値を測る手法(2)
第14回 企業と環境問題
第15回 まとめ
関連科目
経済入門、ミクロ経済学基礎Ⅰ・Ⅱ
準備学習等の指示
毎講義の前に前回の講義の復習を20分程度してください。
教科書
参考文献
栗山浩一・馬奈木俊介『環境経済学をつかむ 第5版』(有斐閣)
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、中間テスト30%、授業への参加度10%で評価します。
実務経験と授業との関連
なし
備考
受講心得:私語など他の人の学習を妨げる行為は慎んでください。注意後、授業態度の改善が見られない場合は厳正に対処します。