教員名 : 河口 忠史
|
科目名
不動産実務法務Ⅰ
授業コード
33007
担当者名
河口 忠史
副題
不動産取引の契約、権利関係・その他(民法を日常生活に活用)
科目ナンバリング
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類
授業内容
この科目『不動産実務法務Ⅰ』を含めた、『不動産実務法務Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』の全体的なご説明を致します。
『不動産実務法務Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』では、毎年10月に行われる宅地建物取引士資格試験(通称、宅建士試験)に向けて、試験合格を目指すための授業を行います。 宅建士は不動産業界では必須の国家資格といわれ、関連する建設業界や金融業界などでも評価されるので、履歴書に書いて就活でのアピールに活用できます。 『不動産実務法務Ⅰ』を後期に実施し、『Ⅱ・Ⅲ』を前期に実施して、この3科目で試験の出題範囲の全体(4択問題 50問)をカバーします。 ・『不動産実務法務Ⅰ』⇒内容:売買契約、賃貸借契約などの「権利関係」、出題数:出題50問中、14問程度出題 ・『不動産実務法務Ⅱ』⇒内容:不動産業界の規制法である「宅建業法」、出題数:出題50問中、20問程度出題 ・『不動産実務法務Ⅲ』⇒内容:不動産自体に関する規制や税金「法令上の制限など」、出題数:出題50問中、16問程度出題 授業の後に、単元の進度に応じて、復習のためにHUENAVIを用いた小テスト(選択式)を出題します。 (小テスト回数 『不動産実務法務Ⅰ』:18回程度、『不動産実務法務Ⅱ・Ⅲ』:9〜10回程度) また、回数によっては、別途、有償で配付する過去問題集から重要問題を抜粋して、授業の中で解説します。 どの科目も、他の科目を受講していなくても受講できます。 各科目の内容は、独立していて、どの科目からでも受講できます。 また、1科目だけの受講でも、その対応する出題分野の対策が、できます。 モデル履修計画 (後期に、『不動産実務法務Ⅰ』を履修)⇒(前期に、『Ⅱ、Ⅲ』を履修)⇒10月に、宅建士試験を受験 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「チャレンジする力」
『不動産実務法務Ⅰ』では、3分野の内の「権利関係(契約)」分野を学びます。 なお、宅建士試験では、3分野全体から4択問題50問、「権利関係」分野から14問出題されます。 不動産業では、不動産売買や賃貸の仲介をしますので、不動産売買契約や賃貸借契約が大事であり、それから発生する権利や義務など、根拠となる法律の規定の習得が必須です。 この科目では、試験に出題される分野に重点を置いて、制度の道理を理解して、事例に当てはめ、結論を導くという、考え方を身に着けることを目指します。 また、国家資格である宅建士試験に向けて、資格取得に必要な制度の理解と試験問題への当てはめを習得して、肢の正誤を判断できるようになります。 なおまた、将来、自分がマイホームを借りる、買うときの契約について、契約の条項の意味が理解でき、相手と交渉することができるようになります。 授業計画
テキストに従って目次の順に全範囲を学習していきます。
また、授業の後に、単元の進度に応じて、復習のためにHUENAVIを用いた小テストを出題します。 (小テスト回数 『不動産実務法務Ⅰ』:18回程度、『不動産実務法務Ⅱ・Ⅲ』:9〜10回程度) 第 1回・契約の成立、債権・債務の意義 第 2回・詐欺、強迫、虚偽表示 第 3回・錯誤、心裡留保、公序良俗違反 第 4回・制限行為能力者 第 5回・取得時効 第 6回・代理 第 7回・無権代理、債務不履行 第 8回・債務不履行と解除 第 9回・手付解除、危険負担 第10回・債務不履行・解除、手付解除 第11回・債務の弁済 第12回・売主の契約不適合責任 第13回・相続 第14回・物権変動 第15回・不動産登記法 第16回・抵当権の性質・効力 第17回・根抵当権、保証・連帯債務 第18回・共有 第19回・建物区分所有法 第20回・区分所有建物の登記 第21回・賃貸借 第22回・借家(借地借家法) 第23回・借地(借地借家法) 第24回・不法行為 第25回・請負、委任 第26回・債権譲渡、相殺 第27回・民法その他1(物権分野 地役権、地上権、相隣関係) 第28回・民法その他1(物権分野 留置権、先取特権、質権) 第29回・民法その他2(債権分野 買戻し、贈与契約、交換契約、使用貸借) 第30回・民法その他2(債権分野 消費貸借・寄託、債権者代位権、詐害行為取消権、不当利得) 関連科目
・『不動産実務法務Ⅰ』(後期科目) 内容:不動産の売買契約、賃貸借契約などの、権利関係
・『不動産実務法務Ⅱ』(前期科目) 内容:宅地建物取引業法(不動産業の規制法) ・『不動産実務法務Ⅲ』(前期科目) 内容:不動産取引に関わる法令上の規制や不動産の税金 各科目は、他の科目の履修を前提としていません。 それぞれの内容は独立しているので、どれからでも始めることができます。 1科目だけ受講しても、試験出題範囲内の対応分野への対策ができます。 モデル履修計画 (後期に、『不動産実務法務Ⅰ』を履修)⇒(前期に、『Ⅱ、Ⅲ』を履修)⇒10月に、宅建士試験を受験 準備学習等の指示
基本的に、予習は不要です。逆に、復習をしっかりとしてください。
目安としては、授業と同じ時間(1時間半)位をかけて復習し、HUENAVIの小テストを解き、その解説を読んで、習得した知識の確認をします。 また、別途に有償で頒布する問題集を使って、同じテーマの過去の本試験問題(4肢択一問題)を解いて復習します。 問題演習で大事なのは正解することよりも、「解こうとする」ことです。 これによって誤解や記憶違いを見つけて、そこをテキストで復習することで、理解と記憶が深くなります。 また、本試験は2時間で4択問題50問が出ます。 従って、最終的には1問2分で解くペースが望ましく、演習を繰り返すことで、すばやく解答できるようになります。 教科書
1.テキスト: 「2025 LEC東京リーガルマインド 出る順宅建士 合格テキスト (1)権利関係」 ※1
2.問題集 : 「2025 LEC東京リーガルマインド 出る順宅建士 ウォーク問 本試験問題集 (1)権利関係」(別売) ※2 ※1のテキストは、無料で講義内で配付します。 ※2の問題集は、別途ご購入が必要です。(税込1,782円) 講義内で、お振込用紙を配布します。 振込方法・振込期限などの詳細につきましては、第1回目の講義時にご案内します。 参考文献
不動産適正取引推進機構 http://www.retio.or.jp/
・一般の市民に向けた啓発としての、不動産売買や不動産賃貸の手引きの参照。 授業に直接関係はありませんが、より実社会に近い形の、不動産の売買取引や、賃貸借取引を知ることができます。 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
評価割合は、定期試験60%、(小テスト+授業への参加度)40%とします。
小テストは、単元ごとに、HUENAVIを用いて実施し、18〜20回程度の実施を予定しています。 <出席回数の取扱い> ・出席回数が22回以上の出席者については、授業への参加度に加味します。 実務経験と授業との関連
なし
備考
宅地建物取引士資格試験
【実施団体】 (財)不動産適正取引推進機構 http://www.retio.or.jp/ 【受験資格】 特になし (実務経験は不要) 【受験料】 8,200円 (※2024年度) 大まかな例年のスケジュール 【要綱発表】6月(官報および上記のURLにて) 【受験申込】7月 【試験日】 10月第3日曜日 【合格発表】11月末から12月初頃 なお、上記のURLで、過去の本試験問題を見ることができます。 |