教員名 : 得津 康義
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科目名
研究指導 (計量経済学特殊研究)
授業コード
72101
担当者名
得津 康義
副題
単位数
24.00単位
配当年次
1年
開講学期
2025年度前期、2025年度後期
教職免許種類
授業内容
計量経済学における回帰分析の考え方を復習した後、経済時系列分析の理論と応用に関する講義をします。後期では前期で学んだ経済時系列の理論と応用に関する基礎知識をより高度に発展させることを目指す講義を行います。また後半では学生の学位論文テーマに関係の深い専門雑誌に掲載された論文を取り上げ、それらを解説します。その際、まず最初に論文で用いられたデータを使用して論文に示された結果を再現しつつ論文を吟味します。次にそれを発展させることはできないか、または別の観点からのアプローチはできないか等を学生自身に考えさせます。前期と同様に講義においては、Excel、Exiews、R等の分析パッケージを用いた経済時系列データ分析の実習を取り入れることによって、経済時系列分析の実践的応用力が身につくような指導を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
学生が博士論文を作成するために必要な計量経済学の理論と実践的なデータ分析力を身につけることを到達目標にします。具体的には、学生がR、Excel等のソフトを使ってデータ分析を行えるような実践的応用力を身につけさせることを到達目標にします。
授業計画
第 1 回 単回帰分析の復習(1): 最小2乗法
第 2 回 単回帰分析の復習(2): 決定係数、標準誤差、t−値、ダービン・ワトソン比 第 3 回 単回帰分析の復習(3): 単回帰から重回帰へ 第 4 回 重回帰分析(1): 重回帰モデルの推定と検定 第 5 回 重回帰分析(2): さらに進んだ分析(一般化最小2乗法、最尤法など) 第 6 回 重回帰分析(3): さらに進んだ分析(多重共線性、構造変化など) 第 7 回 重回帰分析(4): 実証分析例 第 8 回 経済時系列分析(1)1変数定常時系列分析 基本統計量 第 9 回 経済時系列分析(2)1変数定常時系列回帰分析 第10回 経済時系列分析(3)多変数定常時系列分析(VARモデル1) 第11回 経済時系列分析(3)多変数定常時系列分析(VARモデル2) 第12回 経済時系列分析(4)1変数非定常時系列分析(和分過程) 第13回 経済時系列分析(5)多変数非定常時系列分析(共和分過程) 第14回 経済時系列分析(6)多変数非定常時系列分析(共和分過程の応用) 第15回 金融時系列分析への応用 第16回 経済時系列分析(発展1:1変数定常時系列分析) 第17回 経済時系列分析(発展2:1変数定常時系列回帰分析) 第18回 経済時系列分析(発展3:VARモデル、より一般的な条件の下で) 第19回 経済時系列分析(発展4:VARモデル2、より一般的な条件の下で) 第20回 経済時系列分析(発展5:和分過程、より一般的な条件の下で) 第21回 経済時系列分析(発展6:共和分過程、仮説検定) 第22回 経済時系列分析(発展7:共和分過程の応用) 第23回 実証分析:金融時系列分析 第24回 実証分析:金融時系列分析 第25回 実証分析:国際金融時系列分析 第26回 実証分析:国際金融時系列分析 第27回 実証分析:成長モデルのVARモデル分析 第28回 実証分析:成長モデルのVECモデル分析 第29回 実証分析:パネルデータと定常時系列分析 第30回 実証分析:パネルデータと非定常時系列分析 なお、研究倫理(論文著者の責任等を含む総合的な研究倫理教育、利益相反の考え方や守秘義務など)についても併せて指導します。 関連科目
準備学習等の指示
予習・復習,課題の実行を行って講義に臨んでください。
教科書
講義資料を配布します。
参考文献
Introductory Econometrics: A Modern Approach, by Wooldrdge, J.M., Cengage Learninig
Econometric Analysis, by Wooldrdge, J.M., PEASON Prentice Hall Time Sereis Analysis, by Hamilton, J.D, Princeton University Press 定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と、レポートで成績を評価します。
実務経験と授業との関連
備考
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