教員名 : 林 直樹
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科目名
経済学史
授業コード
21020
担当者名
林 直樹
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類
授業内容
この授業では経済学の形成過程を歴史的に追いかけ、現代経済学の立体的な見取図を描き出すことを目指します。
経済学者ケインズは「現在のことしか知らないことと過去のことしか知らないことの、どちらが人を頑固にするか、私には分からない」と述べました。 経済はつねに変化しており、しかもプレイヤーの状況や立場次第で、違った捉え方が可能です。 それゆえに、学史を通じて「経済(学)的発想」の多様性を知っておくことには、現実の経済を見通すうえで確かな価値があると言えるでしょう。 なお、毎回の授業後、復習と応用学習を兼ねたコメントシートを提出してもらいます。その解説は翌回の授業で行う予定です。 コメントシートにこつこつ取り組めば、単位修得は決して難しくありません。 逆に言えば、コメントシートの提出を怠ったり、いい加減な内容で提出したりすると、あとで痛い目を見ます。 その意味では、決して「安楽」な授業ではないと思います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【到達目標】
(1)主要な経済学者・思想家たちについて、時代状況および人物像と関連付けながら経済理論体系を説明できる。 (2)経済は歴史的形成物である点をふまえて将来展望をより豊かなものに拡げ、それを自らの言葉で論述できる。 【身につく力】 ①知識・理解 ④論理的思考力・分析力 ⑦斬新な発想をする力 授業計画
第 1回 経済学史とはなにか
第 2回 ロー・システム 第 3回 ケネー「経済表」 第 4回 貨幣数量説 第 5回 スミス『道徳感情論』 第 6回 スミス『国富論』 第 7回 リカードの自由貿易論 第 8回 マルサスの保護貿易論 第 9回 経済学批判 第10回 限界革命 第11回 冷静な頭脳と温かい心 第12回 無差別曲線 第13回 オーストリア学派 第14回 自由放任の終焉 第15回 ケインズ革命 関連科目
ミクロ経済学基礎、マクロ経済学基礎、経済史基礎
準備学習等の指示
【事前学習】
事前に配布する授業レジュメを一読してください。 【事後学習】 復習のため、毎回欠かさずコメントシートに取り組み、できればノート整理を行うようにしてください。 コメントシートの作成にはじっくりと時間(15分以上)をかけることが望ましいです。 教科書
特にありません(授業レジュメを配布します)。
参考文献
適宜指示しますが、比較的新しいものに ○野原慎司・沖公祐・高見典和『経済学史:経済理論誕生の経緯をたどる』日本評論社(2019年)○小峯敦『経済学史』ミネルヴァ書房(2021年) ○久保真・中澤信彦編『経済学史入門:経済学方法論からのアプローチ』昭和堂(2023年) などがあります。 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験結果(70%)に、毎回のコメントシート取り組み状況(30%)を加味し、総合的に評価します。
詳しくは初回にお話しします。 実務経験と授業との関連
備考
ポータルサイトHUE NAVIを通じて授業レジュメやコメントシートを配布します。コメントシートの提出もHUE NAVIを通じて行います。
一方、授業自体は板書と口頭説明を組み合わせる手法で進めていきます。 対面学修と事前・事後学修との間でバランスを取るようにし、効率的な授業運営を心がけます。 受講者の皆さんにもご協力いただければと思います。 |