教員名 : 木本 一成
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科目名
日本文学A
授業コード
13003
担当者名
木本 一成
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類
授業内容
この授業では、主に近代の(明治時代以降の)作家や作品を取り上げて、文学と時代・社会の関係について理解を深めます。社会は、江戸から明治・大正へ、そして戦争の時代を経て大きく変化しました。文学作品は、そのようなめまぐるしい時代の変化と密接な関係があります。文学をとおして時代・社会の変化を見ていくことは、答えのない社会に生きる私たちに、大きな道しるべを与えてくれます。
授業では、毎回、一つの大きなテーマについて考えや意見を出し合いながら内容を深めていきます。そのために、「事前に次時の作品を読む」こと、「授業中に意見や考えを述べる」こと、「毎時の小テストに取り組んで知識を整理する」ことに努めましょう。小テストは、採点して次回の授業で解説し、返却します。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.近代文学について、一般的な教養を身につけます。
2.文学と時代・社会の関係について理解を深め、自分なりの意見や考えを表現できるようになります。 【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画
第1回 ガイダンス。森鴎外の作品を読む。
第2回 森鴎外「舞姫」。文学と時代・社会との関係を考える。 第3回 森鴎外「高瀬舟」。文学と日本語(書き言葉)について理解を深める。 第4回 正岡子規。写生について理解を深める。 第5回 夏目漱石「夢十夜」。近代文学のテーマと社会について理解を深める。 第6回 夏目漱石「文鳥」。漱石をめぐる人々について理解を深める。 第7回 明治・大正期の代表的な作家・作品を知る。 第8回 芥川龍之介「鼻」。文学的な表現技法について理解を深める。 第9回 鈴木三重吉「赤い鳥」。大正期の児童文学の興隆について理解を深める。 第10回 菊池寛「恩讐の彼方に」。文学をめぐる出版業界について理解を深める。 第11回 平和公園の文学碑などを手がかりに平和と文学について考える。 第12回 太宰治「富岳百景」。戦後文学のテーマと社会について考える。 第13回 金子みすゞ「私と小鳥と鈴と」ほか。当事者としての読者について考える。 第14回 文学と時代・社会について考えを深める。 第15回 まとめ 関連科目
「日本文学B」「文芸創作実践」
準備学習等の指示
・授業で取り上げる作品は、前時の授業で配布するので、事前に必ず読んでおきましょう。難解な漢字の読みや語句の意味などを調べておきましょう。
・授業後は、資料をファイリングして毎回の授業内容の整理・確認に努めましょう。 ・事前の学習(作品を読むこと)と併せて、予習・復習に120分以上の時間をかけましょう。 教科書
教科書は使用しません。毎時間、資料を配付します。
授業で配布した資料はHUENAVIに掲示します。復習に努めましょう。 参考文献
必要に応じて、授業中に適宜指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・授業への参加度(20%)、毎回の課題・小テスト(20%)、定期試験(60%)により評価します。
実務経験と授業との関連
なし
備考
・学習状況によって進度や内容を変更することがあります。
・公認欠席の場合は、事前に課題を受け取り、取り組んで提出してください(原則として、翌週の授業前日までに提出)。 ・HUE NAVIに重要な「お知らせ」をすることがありますので、必ずチェックしてください。 |