教員名 : 柴田 佳祐
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科目名
日本外交史 a
授業コード
15017
担当者名
柴田 佳祐
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類
授業内容
開国から現代に至るまでの日本の外交と国際関係の歴史を体系的に学習します。第2回から第9回までの授業では、第二次世界大戦以前の日本外交に焦点を当て、その時期に日本が直面した国際的な環境や課題、対応の経緯、さらにその帰結と影響を詳細に学びます。第10回から第15回では戦後の日本外交を扱い、冷戦時代や経済成長期における国際関係の変遷、新たな課題への対応について理解を深めます。これにより、各時代の日本外交の特性を理解し、国際関係のダイナミクスを把握することを目指します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業を通じて、学生は近・現代の日本がどのように国際社会において重要な役割を果たしてきたのかを深く理解することを目指します。また、現在の日本外交の在り方についても考察する力を養うことも目標です。歴史的な背景を踏まえた上で、現代の国際関係における日本の立ち位置を把握し、未来の外交を考える能力を育んでいきます。【身につく力】としては「知識・理解」「論理的思考力・分析力」です。
授業計画
第1回 導入講義:なぜ日本外交史を学ぶのか
- 日本外交史はどのような学問分野なのか? 第2回 開国- 幕末から日本の近代化の過程で日本はどのように政治・外交を行ったのだろうか? 第3回 条約改正問題- 不平等条約の改正に日本はどのように取り組んだのだろうか? 第4回 日清戦争- 日本はなぜ清と戦争をしたのだろうか? 第5回 日露戦争と韓国併合- 日露戦争と韓国併合を経て日本が対外的に膨張する過程とその帰結はどのようなものだったのだろうか? 第6回 第一次世界大戦前後の日本外交- 日本は第一次世界大戦とその後の国際秩序にどのように関与したのだろうか? 第7回 満州事変- 満州事変以後の日本外交はどのように展開していったのだろうか? 第8回 日中戦争- 日本はどのように中国との全面戦争に至ったのだろうか? 第9回 太平洋戦争- 太平洋戦争に至る過程で、日本はドイツやソ連、米国とどのような外交を展開したのだろうか? 第10回 占領下日本の「外交」- GHQと日本政府との間の民主化や憲法制定に関する交渉はどのようなものだったのだろうか? 第11回 サンフランシスコ講和と日米安保体制- 冷戦下で日本の国際社会への復帰はどのようにして行われたのだろうか? 第12回 経済大国としての台頭- 経済成長を遂げるなかで日本外交はどのように展開したのだろうか? 第13回 危機とデタント下の外交- 石油危機やニクソン・ショック、デタントと緊張再燃という国際情勢下の外交はどのようなものだったのか? 第14回 冷戦終結- 冷戦終結によって生じた国際政治の構造変動によって、日本はどのような外交を展開したのだろうか? 第15回 新たな課題と展望- 冷戦後の日本は新しい課題(地域の安全保障、国際テロリズム、環境問題など)にどのように対応しているのか? 関連科目
日本の外交を、より広い国際関係の視点から考えるために「国際関係史」を履修すると相乗効果が期待できます。また、外交は「政治」という人間の行為の一部ですから、「政治学Ⅰ」「政治学Ⅱ」 を履修して政治学の知識を身につけることで、さらに理解を深めることができると思います。
準備学習等の指示
授業の開始前は、次の授業についてHUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を使って事前に予習すること(約60分)が必要です。また、授業の終了後は、授業内容について十分に復習をしておくこと (約60分) などが必要です。
教科書
指定の教科書はありません。HUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を、授業の前に各自で印刷して授業に出席してください。自分のノートパソコンで資料を見てもよいですし、事前に各自で印刷したレジュメ資料を持参しても構いません。ただし、必要に応じてメモを取れるような環境を整えておくことを推奨します。また、補助的な資料として参考資料を配布する場合もあります。第1回目の授業の時に詳しく説明します。
参考文献
予備知識に不安がある人や興味がある人は、以下の参考文献を活用してみてください。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
期末試験の結果 (100%) により評価します。出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、原則として定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
なし。
備考
授業中の私語は厳禁です。守れない者については以後の出席を認めません。皆さんで協力して快適な学習環境を一緒に作っていきましょう。
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