教員名 : 柴田 佳祐
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科目名
国際関係史 a
授業コード
16013
担当者名
柴田 佳祐
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類
授業内容
この科目では、16世紀から21世紀にかけての国際関係の歴史を体系的に学習します。主権国家間の政治的相互作用に注目し、各時代の特徴や国々の行動、その結果を学びます。近代主権国家体制の原則から出発し、ウィーン体制、ビスマルク体制、帝国主義の台頭、第一次世界大戦、ヴェルサイユ体制、第二次世界大戦、冷戦の起源、変容、終結、そして冷戦後の新たな国際情勢に至るまで、さまざまな国際関係の背景、内容、影響について深く理解を深めることを目指します。この授業を通じて、歴史が現代社会に与える影響を考察し、国際社会のダイナミクスをより深く理解するための堅固な基盤を築いていきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
近代から現代にかけての国際政治の歴史とその展開を探求します。現代の国際関係を支える背景や内容、影響を詳しく理解し、21世紀の国際社会における多様な現象を捉えるための知識と分析能力を身につけます。この学びを通じ、複雑な国際問題を効果的に理解し、適切な問題解決のための視点を育むことを目指します。この授業で【身につく力】は、「知識・理解」「論理的思考力・分析力」です。
授業計画
第1回 導入講義:なぜ国際関係史を学ぶのか?
- 国際関係史という分野の概要と国際関係史を学ぶ意義について 第2回 近代主権国家システムの形成- 戦争、外交、勢力均衡などの主権国家体制を成立させている制度や原則はどのようなものだろうか? 第3回 ウィーン体制からビスマルク体制- ナポレオン戦争からウィーン体制の成立・崩壊、ビスマルク体制成立の過程はどのようなものか? 第4回 帝国主義時代- 帝国主義的政策に基づく世界分割がもたらした列強諸国の協調と分断はどのようなものだったのだろうか? 第5回 第一次世界大戦- いかにして第一次大戦は総力戦となったのか、それは近代国家をどのように変化させたのか? 第6回 戦間期の国際秩序- 大戦後にヴェルサイユ体制や不戦条約などによって基礎づけられた国際秩序はどのようなものだったのか? 第7回 第二次世界大戦 - 1930年代の危機と国際秩序の崩壊はどのようにして第二次世界大戦へと繋がっていったのだろうか ? 第8回 冷戦の起源 - 大戦後に米ソ対立はどのように顕在化し、東西の分断体制が形成されていったのだろうか? 第9回 冷戦のグローバル化- 脱植民地化、インドシナ戦争、中東戦争、キューバ危機はどのように転嫁したのだろうか? 第10回 冷戦体制の変容とデタント- ソ連の核増強、日本や瀬能諸国の経済発展、ベトナム戦争はどのような影響があったのだろうか? 第11回 新冷戦から冷戦終結-デタント崩壊、新冷戦からゴルバチョフの政策転換を経てどのようにして冷戦終結に至ったのか? 第12回 湾岸戦争とソ連解体 - 湾岸危機、米国の新世界秩序構想、ソ連解体の影響はどのようなものだったのだろうか? 第13回 新興国の台頭と新たな課題- 中国・インド・ロシアの台頭をめぐる国際政治や北朝鮮・イランの核開発問題について 第14回 21世紀の国際政治- グローバルな主導国が不在の「Gゼロ」とも言われる国際政治情勢はどのように展開しているのだろうか? 第15回 講義のまとめ- これまでの授業内容の振り返りと質疑応答 関連科目
国際社会における日本の位置付けについてさらに理解するために「日本外交史」を履修するとよいと思います。また、国際関係史は政治に焦点を当てる政治史としての特徴を持つので、政治に関する背景知識があるとより理解が進みます。そこで、「政治学Ⅰ」「政治学Ⅱ」 を履修することを推奨します。
準備学習等の指示
授業の開始前は、次の授業についてHUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を使って事前に予習すること(約60分)が必要です。また、授業の終了後は、授業内容について十分な復習しておくこと(約60分)などが必要です。
教科書
指定の教科書は特にありません。受講者は、HUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を、授業の前に各自で印刷して授業に出席してください。授業の時には、自分のノートパソコンや事前に各自で印刷したレジュメ資料を持参して資料を見てください。どのような方法で資料を見る場合でも、メモを取ることが可能な環境を整えることを推奨します。また、必要に応じて、補助的な資料を配布する場合があります。第1回目の授業の時に詳しく説明します。
参考文献
予備知識に不安がある人や興味がある人には、以下の文献を推奨します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の結果(100%) により評価します。出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、原則として、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
なし。
備考
授業中の私語は厳禁です。守れない者については以後の出席を認めません。
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