シラバス情報

科目名
経済政策論基礎
授業コード
21023
担当者名
永岡 成人
副題
市場経済と政府の役割
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類

授業内容
この授業では、経済政策論に関する入門的な内容を講義します。経済は市場メカニズムを中心にして動いていますが、市場はうまく機能する場合もあれば、うまく機能しない場合もあり、政府による経済政策が必要になることがあります。ミクロ経済学やゲーム理論を用いて消費者・企業・政府などの経済主体の意思決定や相互作用を分析することで、どのような場合に経済政策が必要になるのか、経済政策がどのような結果をもたらすのかといった問題を考えてみます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ミクロ経済学・ゲーム理論のモデルを用いた経済学的分析を行うことができる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
授業を始めるにあたって: この授業でどのような内容を取り扱うかを理解する。
需要・供給と市場分析(1): 需要曲線と供給曲線を用いた市場分析の方法を習得する。
需要・供給と市場分析(2): 需要曲線と供給曲線を用いた経済政策の分析を理解する。
需要・供給と市場分析(3): これまでの内容に対する発展的な話題や補足的な話題を取り扱うことで理解を深める。
余剰分析(1): 消費者余剰・生産者余剰の分析方法を習得する。
余剰分析(2): 市場メカニズムの効率性を理解する。
余剰分析(3): 余剰分析の観点から経済政策の効果を考えることができる。
余剰分析(4): これまでの内容に対する発展的な話題や補足的な話題を取り扱うことで理解を深める。
ゲーム理論(1): 相互依存関係のある状況での意思決定を分析するゲーム理論の方法を習得する。
ゲーム理論(2): 経済主体間に情報の非対称性がある場合の市場取引や経済政策の分析を理解する。
ゲーム理論(3): これまでの内容に対する発展的な話題や補足的な話題を取り扱うことで理解を深める。
不完全競争市場の分析(1): 独占市場・寡占市場における企業の行動を分析する方法を習得する。
不完全競争市場の分析(2): 独占市場・寡占市場に関する経済政策の分析を行うことができる。
不完全競争市場の分析(3): これまでの内容に対する発展的な話題や補足的な話題を取り扱うことで理解を深める。
まとめ: ミクロ経済学・ゲーム理論のモデルを用いた経済学的分析を行うことができる。
関連科目
ミクロ経済学基礎、ミクロ経済学、経済政策論、産業組織論
準備学習等の指示
復習と予習をあわせて週当たり4時間程度の授業時間外の学習時間を見込んでいます。
復習: 授業で解説した分析を再現して復習する。
予習: 講義資料を読むことで予習する。
教科書
講義資料を配布します。
参考文献
寺井公子・肥前洋一『私たちと公共経済』有斐閣、2015年。
梶井厚志・松井彰彦『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』日本評論社、2000年。
柳川隆・町野和夫・吉野一郎『ミクロ経済学・入門(新版):ビジネスと政策を読みとく』有斐閣、2015年。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験100%で評価します。
実務経験と授業との関連
該当しない。
備考
授業計画の詳細は履修者の予備知識や理解度などによって調整・変更する場合があります。