シラバス情報

科目名
政治学Ⅰ
授業コード
14013
担当者名
柴田 佳祐
副題
政治学の基礎を学ぶ
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)

授業内容
この科目では、政治現象を理解するための基盤となる制度、歴史、概念について学習します。第2回から第6回の授業では、国家、政治体制、権力論、政治思想といったやや抽象的な概念を学び、基礎的な知識を身につけていきます。第7回から第15回の授業では、執政部、選挙、政党、議会など、ニュースなどでよく見聞きする具体的な事例や制度を取り上げ理解を深めます。授業を通じて、政治を理解する上で重要な概念や理論などを理解することを目指します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業を通じて、時事問題や社会問題に対する政治の動きについて、実際の側面と理論的な側面の両方から理解するための知識を身につけます。また、政治的分析能力や論理的思考力を養うことを目標とします。これにより、現実の政治現象を多角的に捉え、的確な判断を下せる力を育てることを目指します。この科目で【身につく力】は、「知識・理解」「論理的思考力」です。
授業計画
第1回 導入講義:なぜ政治学を学ぶのか
- 政治学という学問分野の概要と政治学を学習する意義について説明する
第2回 政治と経済
- 政治と経済はどのように関連しているのだろうか?
第3回 国家と権力
- 政治学の重要概念である権力とは何か?
第4回 政治体制
- 民主主義、全体主義、権威主義などの政治体制の分類、特徴、相違点や政治体制が変動する要因は何だろうか?
第5回 政治の思想
- 政策の対立軸や政治の規範理論にはどのようなものがあるのか?
第6回 デモクラシー
- 古代から近現代に至る民主制の特徴と相違点、民主制の発展はどのようなものだろうか?
第7回 執政部
- 議院内閣制、大統領制、半大統領制など、それぞれの執政部の特徴は何か?
第8回 選挙
- 有権者の選挙参加や投票先はどのようにして決まるのだろうか?
第9回 政党
- 政党とは何か、政党をはじめとする団体や集団はどのように相互作用するのか?
第10回 議会
- 国民の代理人として機能することが期待される議会はどのような機能を果たすのか?
第11回 官僚制
- 政治家や官僚の役割、両者の関係はどのようなものだろうか?
第12回 利益集団
- 利益集団とは何か、どのような活動を行い、政治に働きかけているのか?
第13回 政策過程
- 政策が作られ、実施されていく過程にはどのような段階があり、官僚や利益集団はどのような役割を果たすのか?
第14回 世論とメディア
- 世論とは何か、メディアは政治にどのような影響力を持っているのだろうか?
第15回 国内政治と国際政治
- 国内政治と国際政治はどのように異なるのか?
関連科目
国内政治だけでなく、国際的な視点からも政治学を学ぶためには「政治学Ⅱ」を履修することを推奨します。そして、歴史的な観点から日本の政治を理解するためには「日本外交史」を履修するとよいと思います。国際社会における政治の発展と変容の歴史、過去と現在の国際問題を理解するためには、「国際関係史」を履修することがよいです。
準備学習等の指示
授業の開始前は、次の授業についてHUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を使って事前に予習すること(約60分)が必要です。また、国内・国際社会における政治・外交の動きや国際問題を、新聞やニュースなどに目を通して把握しておくとよいと思います。授業の終了後は、授業内容について十分、復習しておくこと (約60分) などが必要です。
教科書
指定の教科書はありません。HUENAVIの「授業資料」に掲載したレジュメ資料を、授業の前に各自で印刷して授業に出席してください。授業の時には、自分のノートパソコンや事前に各自で印刷したレジュメ資料を持参して資料を参照できるようにしておいてください。メモを取ることが可能な環境を整えておくことを推奨します、必要に応じて、補助的な資料を配布することがあります。第1回目の授業の時に、詳しく説明します。
参考文献
予備知識に不安がある人や興味のある人は、以下の文献を参考に予習・復習をするのがおすすめです。
  • 川出良枝・谷口将紀『政治学[第2版]』東京大学出版会, 2022年.
  • 久米郁男・川出良枝・古城佳子ほか『政治学 補訂版』有斐閣, 2011年.
  • 坂本治也・石橋章市朗編『ポリティカル・サイエンス入門』法律文化社, 2020年.
その他の文献は、授業の中で適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の結果 (100%) により評価します。出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、原則として定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
なし。
備考
授業中の私語は厳禁です。守れない者については以後の出席を認めません。皆さんで協力して快適な学習環境を作っていきましょう。