シラバス情報

科目名
実践地域経済論
授業コード
21055
担当者名
加藤 博和
副題
国内外の事例を通してまちづくりを学ぶ
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類

授業内容
「地域経済論」(前期)を踏まえて、まちづくり(地域づくり)の歴史や意義を理解するとともに、まちづくりの実践例を学びます。
いろいろなまちづくりの事例を取り上げ、魅力あるまちに必要なことを考えていきます。
新聞記事などを用いて、地域の問題や課題を提起し、現状把握や解決策を考える発表を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
まちづくりの歴史と基本的な考え方(プロセス)を理解し、その内容を説明することができるようになること、あわせてまちづくりの事例を通して実践手法を修得し、それらを生かせるようになることを目標としています。
問題解決・政策提言型のワークを取り入れ、「コミュケーション能力」、「協働して成し遂げる力」、「プレゼンテーション能力」も養います。

【身につく力】「論理的思考力・分析力」、「問題解決力」、「協働して成し遂げる力」
授業計画
第 1回 ガイダンス—まちづくりとは何か?
第 2回 ひろしまLMOについて
第 3回 地域経済分析システム「RESAS」について
第 4回 世羅高原6次産業ネットワークの事例①
第 5回 世羅高原6次産業ネットワークの事例②
第 6回 備後府中焼きによる地域おこしの事例
第 7回 川根振興協議会(安芸高田市)の事例①
第 8回 川根振興協議会(安芸高田市)の事例②
第 9回 安芸太田町の事例
第10回 神石高原町の事例
第11回 庄原さとやまオープンガーデンの事例
第12回 芸北神楽による地域おこしの事例
第13回 瀬戸内の広域連携による地域ブランド強化の事例
第14回 日本酒・まちなみ・伝統食による地域おこしの事例
第15回 まちづくりの要件・まとめ
関連科目
地域経済論

準備学習等の指示
事前に配布する資料等をあらかじめ読んできてください。30分以上は予習にかけましょう。
授業で取り上げた事例をさらに調べるなど、復習に60分以上はかけましょう。
教科書
授業で用いるレジュメ・資料等を配布します。
参考文献
藤谷則夫監修(2013)『地域おこし最前線—地域の魅力をもっと輝かせる』ひろぎん経済研究所。

日本経済新聞社地域報道センター(2024)『新データで読む地域再生 「人が集まる県・市町村」はどこが違うのか』日経BP 日本経済新聞出版。
日本経済新聞社地域報道センター(2022)『データで読む地域再生 「強い県・強い市町村」の秘密を探る』日経BP 日本経済新聞出版。
みずほ総合研究所 編(2018)『キーワードで読み解く地方創生』岩波書店。
藻谷 浩介/NHK広島取材班(2013)『里山資本主義—日本経済は「安心の原理」で動く』角川書店。
横石 知二(2007)『そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生』SBクリエイティブ。

日経ビッグデータ(2016)『RESASの教科書 リーサス・ガイドブック』日経BP。


定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
成績は、授業への参加度 30%(出席カードの内容、グループワークへの参加度、発表)、レポート 70%で評価します。
レポートは、指示した書式・分量で作成されているか、自分の考えを論理的に説明できているか、具体的な提言ができているかどうかを評価します。
実務経験と授業との関連
私は、2003年3月から広島県庄原市の庄原商工会議所で3年余り勤務しました。商工会議所とは、その地域の商工業者によって組織されたもので、地域の発展を目指して運営されています。庄原市には、1989年に開学した広島県立大学(現・県立広島大学)があり、大学の持つ研究シーズを活用して、地域の課題解決や新製品・新商品の開発などを図ろうと、商工会議所と庄原市(行政)と大学で「しょうばら産学官連携推進機構」という新たな組織を設立し、私はそのコーディネータ(初代)としてまちづくりの一翼を担いました。そうした実務経験も授業に生かしていきます。
備考
・RESASを使った分析作業を行うため、パソコンが必須です。授業に持参してください。
・受講生にパワーポイントを用いて発表してもらいます。できるだけ欠席しないようにしてください。
・受講心得:私語や遅刻は厳禁です。注意後、受講態度に改善がみられない学生については、厳正に対処します。