シラバス情報

科目名
デジタルビジネス論
授業コード
24045
担当者名
溝下 博
副題
デジタルで価値を創り出そう
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類

授業内容
近年、デジタル技術を活用したビジネスモデルを実現したり、ビジネスプロセスをデジタル化したりすることは、企業が経営成果を高めるために必要な条件だと考えられています。この授業では、企業や組織の中でデータやデジタル技術がどのように活用されているかを学びます。また、データやデジタル技術を活用して経営成果を高めている企業や組織の事例から、ビジネスモデルの背景にある経済学や経営学の理論や組織的な取り組みについて考察します。
単なる技術解説やIT業界のバズワード(定義や意味があいまいな用語)の説明で終わることなく、事例の背後にある事業戦略や解決された経営課題、テクノロジーの限界等に目を向けて検討します。
毎回授業後にHUE NAVIで確認テストを実施し、次週の授業の冒頭で解説します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【到達目標】
・データやデジタル技術を活用したビジネスモデルやデジタル化されたビジネスプロセスの実現に必要な基本的な理論について学ぶ。
・デジタル化されたビジネス(例えば、暗号資産(仮想通貨)、キャッシュレス決済、等々)について、技術的な視点だけでなく、社会的・経済的な視点からも考察・分析ができるようになる。

【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「情報リテラシ−」 
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 経営情報システムの変遷(1)−ITの導入〜業務の最適化−
第3回 経営情報システムの変遷(2)−組織の最適化〜企業間・産業横断的な最適化−
第4回 戦略的情報システム
第5回 インターネット・ビジネスの競争戦略(1)−ビジネスを理解するための基礎知識−
第6回 インターネット・ビジネスの競争戦略(2)−ケーススタディ−
第7回 プラットフォーム・ビジネス−ビジネスを理解するための基礎知識−
第8回 前半のまとめと振り返り(中間テスト)
第9回 センシング技術(IoT:Internet of Things)の適用事例
第10回 ビッグデータとAIビジネス(1)−ビジネスを理解するための基礎知識−
第11回 ビッグデータとAIビジネス(2)−生成AIとビジネス展開−
第12回 業務プロセスと自動化−ノーコード、ローコードツール、RPA:Robotic Process Automation−
第13回 ブロック・チェーンとFintech
第14回 ブロック・チェーンの適用事例
第15回 後半のまとめと振り返り
関連科目
「ビジネスと戦略」
準備学習等の指示
受講後に配布資料を見直して、理解できていない概念や理論などの有無を確認することで授業の理解が深まります。約30分以上は復習にかけましょう。
授業で聴いただけの話で終わらせることなく、日頃からデータやデジタル技術を活用したビジネスに関心を持ち、身近な現実としてデジタル化と経営をとらえられるように努めましょう。
教科書
教科書は使用しません。必要に応じて資料を配布します。
参考文献
根来龍之(2019)『集中講義デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク』日経BP。
ジーン・W・ロスなど(2020)『デザインド・フォー・デジタル 持続的成功のための組織変革』日本経済新聞出版。
独立行政法人情報処理推進機構(2023)『AI白書 2023』KADOKAWA。
モハン・スブラマニアム『デジタル競争戦略 コンサンプション・エコシステムがつくる新たな競争戦略』ダイヤモンド社。
定期試験の実施
定期試験を実施します。 
成績評価の方法
授業への参加度、確認テスト(10%)、中間テスト(30%)、定期試験(60%)で評価します。
実務経験と授業との関連
システムエンジニアとして10年以上、ITと経営のコンサルタントとして20年以上従事しました。様々な業種・業態のITシステムの開発や評価の経験を活かして、企業や組織のデータとデジタル技術の活用について解説します。
備考
講義はパワーポイントを使用して行います。
講義で使用するパワーポイントのスライドはHUE NAVIに掲載します。
確認テスト、中間テストはHUE NAVIで実施します。