シラバス情報

科目名
経営学
授業コード
26008
担当者名
岡本 康昭
副題
組織体の適正な運営について学ぶ
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類

授業内容
企業は私たちの日常を支える商品やサービスを提供し、社会の基盤となる役割を果たしています。一方で、企業が直面する経営課題は経営者だけの問題ではなく、そこで働く人々や社会全体にも影響を与える重要なテーマです。
この講義では、企業の成長を支える戦略論、組織を活性化し効率化する組織マネジメント、消費者ニーズに応えるマーケティングの3つの柱を中心に、経営学の全体像を探求します。また、実際の企業事例や日常生活に関連する具体例を交えながら、経営学がどのように現実世界で応用されるかを学びます。
みなさんが身近な組織や企業に対しても「経営的視点」で考える力を養うことを目指します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.経営学の全体像を理解し、基本的な理論については自分の言葉で説明することができる。
2.社会で起きている企業を取り巻く様々な課題について、経営学の基本的な考え方と関連づけて理解することができる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
—「授業全体の概要を説明し、経営学の基本的な枠組みを紹介します。」
第2回 経営活動と経営戦略の全体像 〜経営理念、経営戦略の階層〜
—「経営理念や戦略の階層構造を通じて、企業の進むべき方向性と実践の関係を学びます。」
第3回 成長戦略と競争戦略 〜アンゾフからポーターに至る基本的な戦略〜
ー「企業が成長し競争に勝つための基本的なフレームワークを事例を交えて解説します。」
第4回 経営戦略の変遷 〜資源ベース理論から創発戦略〜
ー「現在に至る経営戦略の深化を振返り、現代企業に必要な戦略の考え方を探ります。」
第5回 経営組織の構造 〜マクロ組織論(分業と調整)〜
ー「企業の組織構造がどのように成り立ち、効率的に運営するためにどのような仕組みが必要かを学びます。」
第6回 組織行動 〜ミクロ組織論(モチベーション、リーダーシップ)〜
ー「個人やチームの行動に影響を与える心理的・行動的要因を理解します。」
第7回 人的資源と能力開発 〜メンバーシップ型とジョブ型〜
ー「企業における人材管理と育成方法を理解し、成長に貢献する人材開発の重要性を学びます。」
ー終了後中間小テスト実施。
第8回 中間小テスト解説と中間のまとめ
ー「テスト結果を解説し、前半部分の理解を深める総括を行います。」
第9回 マーケティングの基礎 〜STPと4P〜
ー「マーケティングの基本的な理論を事例を交えながら学びます。」
第10回 統計調査の基礎 〜標本と抽出〜
ー「データを活用した意思決定のための基本的な統計知識を習得します。」
第11回 製品戦略 〜製品ミックス、ブランド、製品ライフサイクル〜
ー「製品の設計や運用がマーケティング戦略に与える影響を学びます。」
第12回 価格戦略 〜コスト志向型、需要志向型、競争志向型〜
ー「価格設定の方法論を学び、コストや競争環境への対応力を学びます。」
第13回 プロモーションとインターネットマーケティングの基礎 〜主な指標と効果測定〜
ー「広告やインターネットを活用したプロモーションの手法と評価方法を学びます。」
第14回 企業の社会的責任とコーポレートガバナンス 〜コンプライアンス、エージェンシー理論〜
ー「企業が社会的責任を果たすための仕組みとその重要性を学びます。」
第15回 全体のまとめ
ー「授業全体を振り返り、経営学の枠組みを総合的に整理します。」
関連科目
組織マネジメント論、経営戦略論、経営組織論、経営管理論、マーケティング論
準備学習等の指示
予習:授業前日までにHUENAVにレジュメを掲示しますので、1時間を目途に目を通してテーマを把握しておきましょう。
復習:授業を聞きながら補記した内容などを含めて、再度資料等を活用して知識の定着に努めましょう。参考文献として掲げた資料などの該当箇所を読むと更に理解が深まります。復習は合計で2時間が目途です。
教科書
教科書は使用しません。事前にレジュメを掲示しそれを活用して講義を進めていきます。
参考文献
井原久光『テキスト経営学[第3版]』ミネルヴァ書房、2013年、3,200円+税
榊原清則『経営学入門(上)』日本経済新聞出版社、2015年、860円+税
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%:主要な経営学の理論について客観問題または論述する問題で到達の度合を評価します。
中間小テスト30%:知識の定着を確認するために中間テストを実施し、評価の30%に充当します。
中間小テストは、HUENAVにより、第7回目の講義後から第8回目の講義日前日までの間に自宅で取り組んでもらいます。
出席回数が11回以上の出席者は授業の参加度を評価に加味します。なお、出席回数が授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めないことがありますので注意してください。

実務経験と授業との関連
メガバンク、インターネットバンクで企業の経営分析、審査、コンサルを通して経営に関わってきました。その経験に基づいて、実務との関連に重点をおいて幅広く解説します。
備考
発展・応用科目を履修するうえでの基礎となる知識をしっかりと修得しましょう。