シラバス情報

科目名
スポーツ指導法演習 a
授業コード
26033
担当者名
松田 亮
副題
基礎技術および指導法の習得
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類

授業内容
現代では,子どもの運動時間の減少や体力・運動能力の低下,基本的な運動の習熟の遅れが課題となっています.そのため,子どもの運動指導においては,将来のスポーツ活動や体育学習を見据え,スポーツとのつながりを考慮しながら,動きの系統性を意識した指導が重要となります.したがって,本講義では,学習目標としての運動像を検討するとともに,運動が得意な子も苦手な子も楽しみながら挑戦できる運動遊び(練習方法)の提案・実践を目的とします.そのため,理論と実習を組み合わせて進めます.なお,本講義の担当者が幼児・児童を対象とした運動テーマをいくつか用意しており,履修者はその中からテーマを選択し,模擬指導を実施します.演習後には,振り返りや評価の解説を行い,指導力の向上を図ります.
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
履修者は以下の点について,到達することを目標とします.
■幼児・児童に対する,わかりやすい運動指導のポイントを習得する.
■演習で模擬実技指導を実践できるようにする.

【身につく力】「リーダーシップ」,「コミュニケーション能力」,「プレゼンテーション能力」
授業計画
第1回:子どもの運動指導について(ガイダンス・講義)
【※第1回目の集合場所についてはメール等で指示いたします】
第2回:幼児・児童の運動指導のポイント(講義_理論・レポート課題あり)
第3回:幼児・児童にやさしい動きの指導法(講義_理論)
第4回:表現リズム・リズムジャンプ(実習_実技)
第5回:スポーツにつながる用具を用いた運動遊び(実習_実技)
第6回:運動遊びの指導案作成(演習)
第7回:模擬指導・グループワーク①(演習・グループA)
第8回:模擬指導・グループワーク②(演習・グループB)
第9回:模擬指導・グループワーク③(演習・グループC)
第10回:模擬指導・グループワーク④(演習・グループD)
第11回:模擬指導・グループワーク➄(演習・グループE)
第12回:模擬指導・グループワーク➅(演習・グループF)
第13回:模擬指導・グループワーク➆(演習・グループG)
第14回:模擬指導・グループワーク➇(演習・グループH)
第15回:子どもを対象とした指導者として(まとめ・レポート課題あり)
関連科目
スポーツコーチング論
準備学習等の指示
子どもの遊び・運動・スポーツの現状や課題を理解するため,指導書や教本に目を通してください.また,30分以上の予習を行うことで,理解が深まります.
教科書
教科書は使用しませんが,必要に応じて資料やプリントを配布します.
参考文献
公認スポーツ指導者養成テキスト:日本スポーツ協会
子ども身体発達指導士養成テキスト:日本スポーツクラブ協会
幼児期運動指針実践ガイド:日本発育発達学会
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
■取組区分(45%):レポート作成①_15%,レポート作成②_15%,模擬指導の振り返り_15%
レポートのテーマは「幼児・児童の運動指導のポイント」および「幼児・児童の運動理論」とします.評価基準は,1)提出期限を守っているか,2)指定された文字数を満たしているか,3)自身の意見が具体的で論理的に考察されているかの3点です.
■実習区分(55%):指導案作成_15%,模擬指導_40%
スポーツ指導法演習aでは,ルーブリックを用いて,上記に示している区分を総合的に評価いたします.詳細については,第1回目のガイダンスにて説明いたします.

なお,本講義は演習科目のため,定期試験は実施しません.ただし,広島経済大学学内定期試験細則に基づき,出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は,評価の対象となりません.
実務経験と授業との関連
本講義の担当者は,初等中等教育機関で定期的にスポーツ指導を実践しています.また,JAAF公認コーチや上級子ども身体発達指導士の資格を活かし,スポーツ指導の現状や課題について,教育現場での経験とともに解説します.
備考
スポ−ツの出来る服装(スポ−ツウエア)で受講し,屋内シュ−ズを準備してください.第1回目のガイダンスおよび講義の開催場所は未定のため,メール等を確認し,指示に従ってください.
なお,「スポーツ指導法演習a」および「スポーツ栄養学」の単位を修得することで,『子ども身体発達指導士』の資格認定を受けることができます.

※ 日本スポーツ協会公認スポーツ指導者共通科目Ⅲ
※ 子ども身体発達指導士