教員名 : 仙田 信吾
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科目名
サッカー経営の現場を知る
授業コード
26046
担当者名
仙田 信吾
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類
授業内容
サッカー王国広島の象徴サンフレッチェ広島は、街中にサッカースタジアムが建設され、クラブ経営も大きく改善しました。スタジアムは広島の新たな感動拠点になっています。しかし、クラブ発足時から経営は苦難の連続でした。経営の神様と讃えられた稲盛和夫氏も、サッカービジネスだけは最後まで理解できないと言ったと言われるぐらい、難しいものです。
本講義は、2024年末まで5年間、社長を務め、初年度売上32億円を78億円(見込)にまで伸ばした工夫の数々、コロナ禍も乗り越えた体験談を基に、スポーツクラブ経営の実践を学びます。また広島における、被爆からの復興にサッカーが勇気を与えたという歴史についても紹介し、広島とサッカー(ビジネス)の歴史も説明します。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
サッカー事業会社の経営は、サポーター、お得意先、行政、地元住民、リーグ、協会など折衝は多岐にわたり、地を這う営業を必要とします。クラブのトップの体験を知り、自らのこととしていくことで、実社会で直面する様々な課題克服の知見を学びます。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「問題解決力」 授業計画
第1回 Jリーグの理念と実際
第2回 Jリーグクラブの経営面の課題 第3回 サンフレッチェ広島を取り巻く環境との折衝 第4回 アナログ人間関係が大切な広告営業 第5回 時節、時流を知る広告営業と社内の情報共有 第6回 サッカーとメディアの関係強化 第7回 クラブ草創期からのテレビ活用とSNS時代の今 第8回 作家 阿川弘之が語る激動の昭和 第9回 まんがで語りつぐ広島の復興 第10回 広島サッカーの歴史と目指す平和 第11回 サンフレッチェ広島 創業からの苦闘の歴史 第12回 日本一の育成クラブに 第13回 街中スタジアム完成までの道程 第14回 レジーナ 誕生からWEリーグの希望の星になるまで 第15回 私が関わったサッカーのレジェンド達、全体のまとめ 関連科目
イベント論、スポーツマーケティング論、プロスポーツ経営戦略論
準備学習等の指示
必要に応じて授業資料を配布します。要点を把握し、知識として整理してください。サンフレッチェ広島やJリーグの歴史や現状および実績などを調べて、積極的に授業に参加できるよう備えてください。毎回30分以上は予習および復習にかけましょう。
教科書
特になし(適宜資料を配布します)
参考文献
今西和男『聞く、伝える、考える。』アスリートマガジン
平田竹男『スポーツビジネス最強の教科書』東洋経済新報社 木村元彦『徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男』集英社 広瀬一郎『サッカービジネスの基礎知識』東邦出版 小倉純二『平成日本サッカー秘史』講談社α新書 広島県サッカー協会『栄光の足跡〜広島サッカー85年史』他 定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
講義への参加度:50%、課題提出状況:35%、質問・発言等:15%などから
総合的に判断します。 実務経験と授業との関連
科目担当者は、サンフレッチェ広島社長にコロナ禍5年間従事し、国内初の街中スタジアム開幕年のクラブ運営にも関わりました。また株式会社中国放送では、報道取材歴10年を経て営業系に移り、多くのスポーツイベントを企画、営業し、常務取締役として責任者も務めています。
備考
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