シラバス情報

科目名
不動産実務法務Ⅱ
授業コード
33008
担当者名
河口 忠史
副題
宅建業法(この分野20問の満点攻略法)
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2025年度前期
教職免許種類

授業内容
この科目『不動産実務法務Ⅱ』を含めた、『不動産実務法務Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』の全体的なご説明を致します。

『不動産実務法務Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』では、毎年10月に行われる宅地建物取引士資格試験(通称、宅建士試験)に向けて、試験合格を目指すための授業を行います。

宅建士は不動産業界では必須の国家資格といわれ、関連する建設業界や金融業界などでも評価されるので、履歴書に書いて就活でのアピールに活用できます。

『不動産実務法務Ⅰ』を後期に実施し、『Ⅱ・Ⅲ』を前期に実施して、この3科目で試験の出題範囲の全体(4択問題 50問)をカバーします。
・『不動産実務法務Ⅰ』⇒内容:売買契約、賃貸借契約などの「権利関係」、出題数:出題50問中、14問程度出題
・『不動産実務法務Ⅱ』⇒内容:不動産業界の規制法である「宅建業法」、出題数:出題50問中、20問程度出題
・『不動産実務法務Ⅲ』⇒内容:不動産自体に関する規制や税金「法令上の制限など」、出題数:出題50問中、16問程度出題

授業の後に、単元の進度に応じて、復習のためにHUENAVIを用いた小テスト(選択式)を出題します。
(小テスト回数 『不動産実務法務Ⅰ』:18回程度、『不動産実務法務Ⅱ・Ⅲ』:9〜10回程度)
また、回数によっては、別途、有償で配付する過去問題集から重要問題を抜粋して、授業の中で解説します。

どの科目も、他の科目を受講していなくても受講できます。
各科目の内容は、独立していて、どの科目からでも受講できます。
また、1科目だけの受講でも、その対応する出題分野の対策が、できます。

モデル履修計画
(後期に、『不動産実務法務Ⅰ』を履修)⇒(前期に、『Ⅱ、Ⅲ』を履修)⇒10月に、宅建士試験を受験


到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「チャレンジする力」

『不動産実務法務Ⅱ』では、3分野の内の「宅建業法」分野を学びます。なお、宅建士試験では3分野全体から4択問題50問が出題されており、「宅建業法」分野からは20問出題されています。

この科目では、業界の規制法である宅建業法が、宅建業者の業務の適正な運営と消費者の保護を図る仕組みと、そのための規制のルールを理解して知識を習得することを目指します。
また、国家資格である宅建士試験に向けて、資格取得に必要な制度の理解と試験問題への当てはめを習得して、肢の正誤を判断できるようになります。
この分野の出題20問に対して、20点満点を獲得できるようになることを目的とします。

なおまた、将来、自分がマイホームを借りる、買うときに、不動産業者が行う重要事項の説明の意味・目的が理解でき、業者に疑問点を確認できるようになります。
また、仲介料をぼったくろうとする不動産業者には、根拠を挙げて反論し自分の財産を守ることができます。
授業計画
無償配布するテキストに従って、目次の順に、全範囲を学習していきます。
また、授業の後に、単元の進度に応じて、復習のためにHUENAVIを用いた小テスト(選択式)を出題します。
(小テスト回数 『不動産実務法務Ⅰ』:18回程度、『不動産実務法務Ⅱ・Ⅲ』:9〜10回程度)

第 1回・宅建業者、宅建士。宅建業の意味と 免許制。
第 2回・宅建業免許の種類、宅建業の事務所
第 3回・免許の基準(欠格事由)
第 4回・免許の効力、事務所外の場所での規制
第 5回・宅地建物取引士、登録の基準(欠格事由)
第 6回・宅地建物取引士証、営業保証金
第 7回・弁済業務保証金
第 8回・顧客との媒介・代理契約
第 9回・広告規制、重要事項の説明
第10回・重要事項の説明
第11回・37条書面、その他の業務規制
第12回・自ら売主規制
第13回・住宅瑕疵担保履行法
第14回・報酬額の制限
第15回・監督処分・罰則

関連科目
・『不動産実務法務Ⅰ』(後期科目) 内容:不動産の売買契約、賃貸借契約などの、権利関係
・『不動産実務法務Ⅱ』(前期科目) 内容:宅地建物取引業法(不動産業の規制法)
・『不動産実務法務Ⅲ』(前期科目) 内容:不動産取引に関わる法令上の規制や不動産の税金

各科目は、他の科目の履修を前提としていません。
それぞれの内容は独立しているので、どれからでも始めることができます。
1科目だけ受講しても、試験出題範囲内の対応分野への対策ができます。

モデル履修計画
(後期に、『不動産実務法務Ⅰ』を履修)⇒(前期に、『Ⅱ、Ⅲ』を履修)⇒10月に、宅建士試験を受験

準備学習等の指示
基本的に、予習は不要です。逆に、復習をしっかりとしてください。

目安としては、授業と同じ時間(1時間半)位をかけて復習し、HUENAVIの小テストを解き、その解説を読んで、習得した知識の確認をします。

また、別途に有償で頒布する問題集を使って、同じテーマの過去の本試験問題(4肢択一問題)を解いて復習します。

問題演習で大事なのは正解することよりも、「解こうとする」ことです。
これによって誤解や記憶違いを見つけて、そこをテキストで復習することで、理解と記憶が深くなります。

また、本試験は2時間で4択問題50問が出ます。
従って、最終的には1問2分で解くペースが望ましく、演習を繰り返すことで、すばやく解答できるようになります。

教科書
1.テキスト:「2025 LEC東京リーガルマインド 出る順宅建士 合格テキスト (2)宅建業法」 ※1
2.問題集 :「2025 LEC東京リーガルマインド 出る順宅建士 ウォーク問 本試験問題集 (2)宅建業法」(別売) ※2
 
※1のテキストは、講義内で、無料で、配付します。
※2の問題集は、別途ご購入が必要です。(税込1,782円)
講義内で、お振込用紙を配布します。  
振込方法・購入期限などの詳細につきましては、第1回目の講義時にご案内します。

参考文献
不動産適正取引推進機構 <a href="http://www.retio.or.jp/" target="_blank">http://www.retio.or.jp/</a>
・一般の市民に向けた啓発としての、不動産売買や不動産賃貸の手引きの参照。

授業に直接関係はありませんが、より実社会に近い形の、不動産の売買取引や、賃貸借取引を知ることができます。

定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
評価割合は、定期試験60%、(小テスト+授業への参加度)40%とします。
小テストは、単元ごとに、HUENAVIを用いて実施し、9〜10回程度を予定しています。

<出席回数の取扱い>
・出席回数が11回以上の出席者については、授業への参加度に加味します。

実務経験と授業との関連
なし

備考
宅地建物取引士資格試験
【実施団体】 (財)不動産適正取引推進機構 <a href="http://www.retio.or.jp/" target="_blank">http://www.retio.or.jp/</a>
【受験資格】 特になし (実務経験は不要)
【受験料】 8,200円 (※2024年度)

大まかな例年のスケジュール
【要綱発表】6月(官報および上記のURLにて)
【受験申込】7月
【試験日】 10月第3日曜日
【合格発表】11月末から12月初頃

なお、上記のURLで、過去の本試験問題を見ることができます。