教員名 : 平本 賢了
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科目名
開発経済
授業コード
21040
担当者名
平本 賢了
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2025年度後期
教職免許種類
授業内容
第二次大戦後、次々と政治的独立を果たした国々の開発をいかにすすめてゆくかを研究する学問が、開発経済です。すなわち、これらの国々が抱える負の遺産を解消し、発展の可能性を導き出すことを目指して誕生したといえます。開発の遅れや貧困の問題は、今も大きな課題であり続けています。加えて、開発による生態系の悪化や環境破壊に対してどのように向き合うべきかなど、開発経済が取り扱う内容は多元化しています。本授業ではこうした点を踏まえ、教科書を使いながらその基本を学びます。対象地域として、東アジアを取り上げます。なお、レポートを1回実施します。開発経済への理解をさらに深めてもらうことを目的としたレポートです。課題の指示は、第9回の授業のはじめに行います。レポートが提出された後、授業の冒頭で解説を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義を通じて皆さんに身につけていただきたいのは、次の2点です。
1.東アジア地域の開発成果と課題について、わかりやすく説明できるようになることを目指します。 2.東アジアの経済や社会の動きについて、自分の意見や考えを持つことができるようになることを目指します。 【身につく力】「知識・理解」、「問題解決力」、「論理的思考力・分析力」 授業計画
本授業では、教科書を指定していますので、それに沿いながら進めてゆきます。
第1 回 講義のガイダンスと目標 第2 回 開発経済学の今日的課題 第3 回 開発とは何か 第4 回 アジア経済のダイナミズム 第5 回 開発計画と産業育成 第6 回 政府の役割と開発 第7 回 経済開発と貿易 第8 回 開発と技術 第9 回 地域間協力と連携 (授業のはじめにレポートの指示と書き方について説明します) 第10回 東アジアの開発①韓国・台湾 第11回 東アジアの開発②シンガポール・香港 第12回 ASEANの開発①タイ・マレーシア 第13回 ASEANの開発②インドネシア・フィリピン 第14回 開発と社会問題 第15回 持続可能な開発-講義のまとめ- 関連科目
「国際経済基礎Ⅰ」、「国際経済基礎Ⅱ」、「アセアン経済」、「国際貿易論」をはじめとした国際経済にかんする科目を積極的に履修して、国際感覚を磨きましょう。
準備学習等の指示
多岐にわたるトピックスを取り扱いますので、予習と復習が非常に重要となります。講義終了前に次回の予告をしますので、教科書の該当箇所に目を通して予習しておきましょう。復習は、授業で説明した内容の振り返りをしっかり行いましょう。理解不足の箇所や疑問点は、図書館などを利用して確認しておきましょう。質問があれば、遠慮なく申し出てください。学習の効果を上げるために、予習と復習にそれぞれ30分以上かけましょう。
教科書
大野健一・桜井宏二郎著、『東アジアの開発経済学』、(有斐閣アルマ)、有斐閣
参考文献
講義で使用する補助資料として、以下のものをあげておきます。
世界銀行、『世界開発報告』、ジェトロ・アジア経済研究所、『アジア動向年報』 その他、必要に応じて講義で紹介します。 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
成績評価は以下に基づき、総合的に評価します。
・定期試験:80% ・小レポートと授業への参加度:20% ※出席回数が11回以上の出席者については、授業への参加度に加味して評価をします。 実務経験と授業との関連
備考
気持ちの良い授業を行うことを心がけます。皆さんは以下のことを意識していただき、授業に参加してください。
(1)授業には毎回出席しましょう。 (2) 授業中の私語や飲食は厳禁です。 |