シラバス情報

科目名
経営戦略論
授業コード
22042
担当者名
岡本 康昭
副題
企業の長期的な方向性の指針と意思決定の基準
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2026年度後期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容

企業業績の明暗を分けるものは何でしょうか。
同じ市場で事業を行っていても、成長し続ける企業がある一方で、かつてのリーダー企業が姿を消してしまうこともあります。その違いは、環境の変化をどう読み、どのような意思決定をしてきたかにあります。

本講義では、企業が競争の中でどのように戦略を考え、実行しているのかを、理論と事例の両面から学びます。代表的な戦略フレームワークや企業の事例を手がかりに、「自分ならどう考えるか」という視点で思考する力を養います。
経営戦略を“知識”として理解するだけでなく、考え方として使えるようになることを目指します。

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1. 経営戦略の主要な理論を理解し、自分の言葉で説明できるようになります。
2. 実際のビジネス事例に経営戦略を適用し、論理的に分析・提案できるようになります。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
ーー「経営戦略って、結局なにを考える学問?」
第2回 経営戦略論の全体像 〜経営理念、戦略の階層〜
ーー「戦略はどこで決まり、どうつながるのか」
第3回 成長戦略:市場と製品の掛け算のヒント 〜アンゾフの製品-市場マトリックスからPPMまで〜
ー—「企業はどう成長の道を選んできたのか」
第4回 競争戦略の基本:「勝つ戦略」を知る 〜ポーターの基本戦略〜
—ー「なぜあの会社は“選ばれる”のか」
第5回 競争環境を見抜く力 〜SCPとポーターの競争戦略(ファイブフォース分析)〜
ーー「本当のライバルは誰なのか」
第6回 ポジショニング戦略 〜市場での立ち位置を決める〜
ー—「市場の中で“自分の場所”をどう作るか」
第7回 リソース・ベースト・ビュー戦略:強みを最大限に活かす 〜VRIO分析〜
ー—「その強み、本当に武器になっていますか?」

【終了後、小テスト実施】

第8回 小テスト解説と中間のまとめ
ー—「ここまでの戦略思考を整理する」
第9回 プランニングと創発:計画と想定外のバランスを探る 〜プランとパターン〜
ー—「戦略は計画か、それとも結果か」
第10回 新規事業参入の競争効果を分析する 〜ビジネスモデルキャンバスと仮説思考計画法〜
ーー「新しい事業はどうやって形になるのか」
第11回 ゲーム理論の戦略への応用:相手の手を読む力 〜ナッシュ均衡と価値相関図〜
ーー「相手の出方をどう読むか」
第12回 イノベーションと戦略:変化への挑戦 〜ジレンマとトラップ〜
ーー「なぜ優良企業ほど失敗するのか」
第13回 グローバル戦略とサプライチェーン:世界で勝つ仕組みを作る 〜I-Rフレームワーク〜
ーー「世界を相手に、どう戦うのか」
第14回 ビッグデータ・AIを活用した戦略環境の変化を読む 〜KPIと効果測定〜
ーー「データは戦略をどう変えたのか」
第15回 全体のまとめ:学びを振り返り、戦略を考える力を強化する
ーー「全体の振返り」

関連科目
ミクロ経済学基礎ⅠⅡ、産業組織論、組織マネジメント論、経営管理論
準備学習等の指示
予習:授業前日までにHUENAVにレジュメを掲示しますので、1時間を目途に目を通してテーマを把握しておきましょう。
復習:授業を聞きながら補記した内容などを含めて、再度資料等を活用して知識の定着に努めましょう。
参考文献として掲げた資料などの該当箇所を読むと更に理解が深まります。合計で2時間を確保しましょう。
教科書
教科書は使用しません。
HUENAVIに、前日までにレジュメを掲示しますので、それを活用して講義を進めていきます。
参考文献
網倉久永、新宅純二郎『経営戦略入門』日本経済新聞出版社
琴坂将広『経営戦略原論』東洋経済新報社
青島矢一、加藤俊彦『競争戦略論』東洋経済新報社
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%:主要な経営戦略の考え方について客観問題または論述する問題で到達の度合を評価します。
中間小テスト30%:基本的な知識の定着度合を客観問題で確認します。
中間小テストは、第7回目の講義後から第8回目の講義日前日までの間にHUENAVにより受験してください。


実務経験と授業との関連
メガバンク、インターネットバンクで企業の経営分析、審査、企画、新規事業開発を通して経営に携わった経験に基づいて、実務との関連に重点をおいて解説します。
備考
企業や組織の行動を自分なりに考える姿勢を大切にしてください。
本講義は、大学における学びの場として、互いに集中できる環境を前提に進めます。
講義や周囲の人の学習を妨げる行為が見られる場合には、受講態度として評価に反映することがあります。
講義内容に関する質問や相談は大いに歓迎します。HUENAVIのQAなどを活用し遠慮なくどうぞ。