シラバス情報

科目名
プロスポーツ事業運営論
授業コード
26050
担当者名
信江 雅美
副題
ビジネスモデルの体系的理解
科目ナンバリング
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2026年度後期
教職免許種類

授業内容
本授業はプロスポーツの事業領域(観客・スポンサー・放映権・社会的役割など)を、事業構造と業務の両面から掘り下げ、体系的に理解することを目的としています。プロスポーツ事業が、入場料、グッズ、放映権、スポンサーという四つの収益の柱によって成り立っていることを前提に、顧客戦略、チケッティング、プロモーション、広報(Public Relations)、スポンサー営業、試合運営、地域貢献、収支構造などの実務が、どのような判断や前提条件のもとで行われているのかを学びます。
また、球団・クラブ・チームといった運営側の視点に加え、スポンサー企業や地域社会といった支える立場からの視点も取り上げ、事業が成立する背景を多面的に捉えます。さらに、データ活用やDXの進展が、観客施策や収益構造に与える影響にも触れ、個別の手法ではなく、プロスポーツ事業の業務を貫く考え方と構造を理解することを目指します。
本授業は講義形式で実施し、レポートについては、提出後に講義内で要点や代表的な論点を取り上げ、講評を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業では、スポーツ産業の中でプロスポーツ事業がどのような構造のもとで成立しているのかを理解し、観客、スポンサー、放映権、社会的役割という主要な論点を軸に、各実務における判断の前提条件や論点を整理し、自分の言葉で説明できるようになることを目標とします。また、運営側の視点に加え、スポンサー企業や地域社会といった外部の視点も踏まえて事業を多面的に捉え、背景や制約条件を考慮しながら課題を構造的に考察できる力を養います。

【身につく力】知識・理解、論理的思考力・分析力
授業計画
第1回 スポーツ産業の構造とプロスポーツ事業の成立条件・論点整理
第2回 プロスポーツ事業を支える四つの収益の柱
第3回 観客を増やすための顧客戦略
第4回 チケッティングの考え方と判断の前提
第5回 来場行動につながるプロモーション
第6回 広報業務(Public Relations)と危機対応
第7回 スポンサーシップの設計と営業の考え方
第8回 企業側から見たスポンサーシップの価値
第9回 放映権とプロスポーツの価値
第10回 グッズ事業とファンの関係性
第11回 社会的役割としての地域貢献とホームタウン
第12回 試合興行運営と顧客体験の設計
第13回 データ活用とDXが変えるプロスポーツ事業の構造
第14回 海外事例に学ぶプロスポーツ事業運営 欧州・米国の比較
第15回 全体の総括:プロスポーツ事業の現在と将来
関連科目
スポーツ産業論、スポーツ経営入門、スポーツマーケティング論、スタジアム・アリーナ運営論、プロスポーツ経営戦略論、スポーツメディア論、スポーツビジネス視察I(国内)、スポーツビジネス視察II(北米)
準備学習等の指示
予習は特に指定しません。授業後は講義内容を振り返り、要点や論点を整理してください(復習:30分程度)。
教科書
特に指定しません。必要な資料を配布します。
参考文献
・デロイト トーマツ スポーツビジネスグループ『Jリーグ マネジメントカップ2024』
・デロイト トーマツ スポーツビジネスグループ『Bリーグ マネジメントカップ2025』
・原田宗彦『スポーツ地域マネジメント』学芸出版社
・中村武彦+LeadOff Sports Marketing『MLSから学ぶスポーツマネジメント』東洋館出版社
・和田充夫・恩蔵直人・三浦俊彦『マーケティング戦略 第6版』有斐閣
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%、レポート20%、授業への参加度10%の割合で総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
一般企業およびプロスポーツクラブにおいて、経営戦略や事業戦略の立案ならびに事業運営の実務に携わってきました。本授業では、こうした実務経験を踏まえ、プロスポーツ事業領域(観客・スポンサー・放映権・社会的役割など)に関する各種業務や意思決定の背景・前提条件を整理し、多面的に考察できる力を養います。
備考
私語・飲食は禁止します。時間厳守。