シラバス情報

科目名
研究指導AⅠ (開発経済論特論)
授業コード
71113
担当者名
平本 賢了
副題
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2026年度前期、2026年度後期
教職免許種類

授業内容
本研究指導AⅠでは、開発経済学の歴史および開発論におけるパラダイムについて理解を深め、今日の経済・社会における課題を開発論の視点から考察してゆきます。第二次世界大戦後、政治的独立を果たした国々の課題は、植民地遺制を解消し開発をいかに進めるかにありました。本格的な開発は、先進国により開発された手法をいわば借用しながら進められてきました。その後、新古典派をはじめ構造主義や厚生経済学などの影響を受けながら、さまざまな経済開発理論が生み出され、その後新古典派が再び勢いを取り戻すなどの動きの中で、国際経済学をはじめ、制度や情報の経済学さらにゲーム理論等に補完されるなどの過程を通じて、開発経済学独自の理論構築がなされてきました。このように、今日の開発経済学は他の学問や新たな領域を取り込みながら、分析対象領域を広げ展開していることを理解していただきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.開発理論の文献の精読
2.開発思想のパラダイムの推移や展開を理解すること
3.研究テーマに向けた問題意識の醸成
授業計画
演習形態をとりますが、前期では主に開発論の基礎的理解に注力します。後期では、事例検討を行いながら、途上国(新興国)の開発への考察を深めてゆきます。原典を準備しますので、受講者は必ず目を通してレジュメを作成してください。それらをもとに受講者とのディスカッションを各回で行います。
     前期
第1回 開発とは
第2回 途上国の開発と理論(基礎)
第3回 途上国の開発と政策(基礎)
第4回 開発経済学の歴史
第5回 構造主義と開発①理論
第6回 構造主義と開発②議論および課題
第7回 新古典派と開発①理論
第8回 新古典派と開発②議論および課題
第9回 新自由主義と開発①理論
第10回 新自由主義と開発②議論および課題
第11回 ワシントンコンセンサスと開発①理論
第12回 ワシントンコンセンサスと開発②議論および課題
第13回 新諸学派と開発①理論
第14回 新諸学派と開発②議論
第15回 今日の開発論の動向
    後期
第16回 国際機関と開発経済学派
第17回 UNDPとアマルティア・セン
第18回   世銀・IMFとスティグリッツ
第19回 開発と貧困 
第20回 開発援助
第21回 インドネシアの開発①政治的独立と復興
第22回 インドネシアの開発②開発計画の策定
第23回 インドネシアの開発③開発5か年計画/中長期開発計画
第24回 インドネシアの開発④権威主義開発体制
第25回 インドネシアの開発⑤アジア経済危機と民主化
第26回 開発をめぐる政策論争
第27回 「東アジアの奇跡」報告書の検討①新古典派と構造調整
第28回 「東アジアの奇跡」報告書の検討②日本の開発アプローチ
第29回 開発を推進するための政治体制
第30回 開発論と途上国(新興国)の現在
授業計画と並行して、受講者の研究テーマの検討などについても行います。
なお、研究倫理(論文著者の責任等を含む総合的な研究倫理教育、利益相反の考え方や守秘義務など)についても併せて指導します。
関連科目
開発経済論特論Ⅰ及び同Ⅱ
準備学習等の指示
1.毎回、指示した箇所の報告と解説を求めます。従い、十分に準備を行って下さい。
2.開発経済学の性格を踏まえ、他の関係する経済分野への理解を深めるようにしてください。
教科書
教科書は使用しません。
授業で使用する資料及び課題指示資料は、当方で準備します。
参考文献
「授業計画」で示した年代ごとの開発論の原典(含む和訳図書)は、授業の中で紹介・指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
毎回の報告及びその内容と、授業出席における態度及び姿勢を勘案し、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考